U18日本代表候補の札幌日大高・窪田洋祐は2連覇ならず「この環境に何より感謝」【南北海道大会】
南大会準優勝に終わった札幌日大高の窪田(中央)=撮影・松本奈央
■全国高校野球選手権南北海道大会最終日(7月20日、エスコンフィールド北海道)
▽決勝 札幌日大高0-7北海
2連覇を狙っていた札幌日大高だったが、大差で北海に屈した。U-18日本代表候補のプロ注目右腕・窪田洋祐投手(3年)は3試合ぶりに先発。北海・浅水結翔投手(3年)との投げ合いを演じ、四回までは無失点に抑えていたが、五回に相手打線に捕まり、6安打5失点で降板した。
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】

北海に決勝3度目の敗戦
南北海道大会決勝で4年ぶり3度目の対戦。リベンジには絶好の舞台だったが、またしても北海の前に屈した。試合後、盛り上がる三塁側ベンチの様子を、最前列でじっと見つめていた窪田。「自分はプロに行きたいって思ってやってきたけど、(今後のことは)しっかり話し合って決めたい」と、プロ志望届に関しては、これから周囲と相談して決断するつもりだが、将来的には「絶対、プロでやりたい」と、言い切るほど気持ちは強い。
プロ仕様のマウンドに狂った歯車 今までに感じたことのない疲労感
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
エスコンのマウンドを初めて踏んだ瞬間には、「これ、いつもと違う」と異変を感じたという。その違和感はそのまま投球に現れた。いきなり自己最速タイの148キロをマークし、4回⅔で8三振を奪う一方、「今までにないほど硬いマウンドで、今まで感じたことのない疲労だったり張り感があって、それを球数がかさむごとに感じていた」。プロ仕様の硬いマウンドに歯車が狂い、五回に北海打線に捕まった。
五回途中でマウンドを降りた札幌日大高の窪田
みんなを甲子園に連れて行きたかった
昨夏は野手として「4番・中堅」で甲子園に出場。4打数2三振に終わり、不甲斐なさを感じていた。今年はエースとして「みんなを甲子園に連れて行きたかった。勝てるピッチャーにはなりきれなかった。去年の甲子園は自分のせいで負けたので、今年は自分のおかげで勝てるようにやってきたつもり」。その思いはあと一歩届かず、唇をかみしめた。
仲間への感謝
由仁町出身。中学までは全くの無名。今春の大会後、左手有鈎骨を痛めるアクシデントはあったものの、最後の夏、力の限り投げ抜いた。「この学校に来ていなければ芽も出ていない選手だった。この環境に何より感謝というのと、その中で自分が楽しくやれてきたチームメートにすごい感謝ですね」。2年半、共に汗と涙を流し合った仲間の存在が、これからも続く野球人生の最大の財産だ。
閉会式で整列する札幌日大高の窪田(背番号1)
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】