高校野球
2025/07/19 18:00 NEW

札幌日大高が連覇に王手 代打・久保&代走・吉田の切り札コンビが決勝点を演出【南北海道大会】

八回1死一塁、代打で安打を放った札幌日大高の久保(中央)と交代する代走の吉田(右)=撮影・松本奈央

■全国高校野球選手権南北海道大会第5日(7月19日、エスコンフィールド北海道)
▽準決勝 札幌大谷2-3札幌日大高


 

同点の八回にチームを救う救世主

 仕事人コンビが、勝利の道筋をつくり上げた。2-2で迎えた八回1死、背番号15の久保友弦(ゆいと)外野手(2年)が代打で登場。「次行くぞと言われていて、最大のパフォーマンスを出せるように準備していました」。左打席からじっくりと打てる球を待った。一度もスイングすることなく、フルカウントとなったが、動じることはなかった。6球目を確実に1スイングで仕留め、右前打で出塁。きっちりと求められた役割を全うした久保はここでお役御免。代走に背番号19の吉田徠杜(らいと)外野手(3年)が送られた。

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八回1死一塁、代走で出場した吉田。盗塁を決めるなど足を生かして決勝ホームを踏んだ

 

 その吉田はけん制を受けながらも、初球にスタートを切って、難なく二塁を陥れた。「行けると思っていた」。一塁コーチとして相手投手の癖を研究していた吉田は、札幌大谷の先発・岩渕英晃投手(3年)の投球フォームをしっかりとインプットし、迷いのない盗塁を生み出した。そして暴投で三塁まで進み、2死三塁から島田柊聖(しゅうと)投手(3年)の適時二塁打で決勝のホームを踏んだ。チームの勝利のために役割を全うしたコンビについて、森本琢朗監督(44)も目を細めた。「ああいう場面で仕事をしてくれた。本当にチームを救う救世主と言い続けてきたので、まさにきょうの試合は救世主になってくれた」。

練習から1打席勝負を意識する久保 ミスから学んできた吉田

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