【交流戦の裏側】一塁守備で奮闘したレイエス 春季キャンプからの取り組みを谷内コーチが明かす
二回1死、中日・山本の一邪飛を捕球したレイエス=撮影・井上浩明
■セ・パ交流戦3回戦 日本ハム1-4中日(6月22日、バンテリンドームナゴヤ)
日本ハムは22日、交流戦最終戦で中日に1-4で敗れ、2007年以来2度目の優勝とはならなかった。11勝7敗と勝ち越した今年の交流戦。主に指名打者を担ってきたフランミル・レイエス外野手(29)は、DH制が使えないセ・リーグ本拠地で一塁手として奮闘した。
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6月11日、ヤクルトとの試合前に一塁の守備練習をするレイエス
交流戦前の5月から一塁で守備
何事も全力で取り組む助っ人は、得意とはいえない守備にも真剣に向き合ってきた。交流戦に備え、5月から試合で一塁に就き、「キャリアを通して外野しかやったことがなかったので、ファーストもできると思っていなかった。才能があるとは言わないですけど、チームが自分に最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりをしてくれている。谷内コーチともいつも練習に取り組んでいますし、準備はできているかなと思います」と語っていた。
横っ跳び好捕も披露するなど期間中は無失策 谷内コーチの助言とは
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18日の巨人戦(東京ドーム)では痛烈なライナーを横っ跳びで好捕。交流戦を通して、無失策で乗り切った。外野手登録のレイエスを支えたのが、谷内内野守備走塁コーチだった。現役時代、堅実なプレーが持ち味だった同コーチは、こんな助言を送ったという。「(守備を)やるってなったときに関してはすごく真面目だし、結構ガチッとやっちゃう感じはあった。例えばショートバウンドを捕るにしても、ただでさえ集中してやっているから手先とかリラックスしてやった方が捕れるよとか、小さいアドバイスはしました」。
6月18日の巨人戦、四回に泉口の打球を好捕したレイエス
チームが日本一になると考えた時に
来日2年目の今季は2月の春季キャンプから、守備にも力を入れてきた。谷内コーチが明かす。「サードでノックを受けさせたりして。そこも含めて守備に対する意識、『DHだけじゃないんだよ』というところは常にやってきた。それはありがたいところ。チームが日本一になると考えた時に、日本シリーズでも守らないといけない。守備で出られる準備はやらないとねと、キャンプから話していた」。
悲願のリーグ優勝、日本一へ。フォア・ザ・チームに徹するレイエスは、真摯に取り組んだ。「投内連係に入ったりしても、オレはいいやじゃなくて、積極的に入ってくれているし。声も、みんながいる中でそれ以上に出している。動きもしっかり覚えてくれるし、チームとしても助かっています」。
196センチ、135キロの巨体を揺らし、必死に打球を追う。持ち前の豪快なバッティングだけではなく、ハッスルプレーでもチームを盛り立てていた。
6月5日の阪神戦、一回にヒットを放って塁上で笑顔を見せるレイエス(左)と谷内コーチ
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