ファイターズ
《鶴岡慎也のツルのひと声》実に頼もしいレイエス 外国人らしくない助っ人

■セ・パ交流戦2回戦 ヤクルト2-8日本ハム(6月11日、エスコンフィールド北海道)
打つべくして打った4安打
レイエスが実に頼もしい。この試合、1本塁打を含む4安打4打点1四球と打棒を振るった。すべての打席に彼の能力の高さが凝縮されていた。まさに打つべくして打った4安打だった。
冷静に頭を整理しての逆転2ラン
まずは第1打席。一回に先制された直後の裏の攻撃。ここで左中間に逆転2ランを叩き込んだ。展開的にも大きかった一発。2ボール1ストライクとなり、マウンド上の高梨が2度、首を振った。すると、レイエスが打席を外した。そして迎えた4球目。抜けたフォークを完璧に捉えた。
打席を外し、頭を整理したのだろう。変化球に狙いを定め、ドンピシャのタイミングで捉えた。
たまたまではない詰まった2本のタイムリー
一方で、第2、3打席目のタイムリーはツーシームとストレート。いずれも詰まりながら外野に運んだ。たまたま飛んだところが良かった。選手がそう表現することはよくある。ただ、今回はいずれも、ボールを捉えるポイントとバットの軌道の良さが生んだ適時打。必然だった。六回の第4打席は四球。八回には右翼線に二塁打を放った。