ファイターズ
2025/05/30 23:50

《鶴岡慎也のツルのひと声》スケールの大きい達孝太 ダルビッシュや翔平とも違う先発完投型

■パ・リーグ8回戦 ロッテ1-4日本ハム(5月30日、エスコンフィールド北海道)

序盤の直球勝負に見た能力の高さ

 誰が見てもいいピッチャーだ。達のことに他ならない。前回、ロッテとの対戦で7回無失点と好投していた。さて、今回は…。当然、相手打者は達を攻略するために対策を練ってくる。そこに来て初回の先頭打者。藤原が初球のストレートを打ってサードゴロに倒れた。

 早いカウントから直球を狙っていく。そういう対策を講じてきたはずだ。それでも達は序盤の1回り目。真っすぐ多めのピッチングを繰り広げた。それは長いイニングを見据えてのことだろう。序盤から、「かわす投球」をしていては長いイニングは投げられない。何より、狙われていても差し込んだり、打ち取ったりできていた。先発完投型としての能力の高さを感じた。

「かわすリード」に逃げなかったベテラン捕手

 ピッチングにはもちろん、リードが必要だ。かわしたくなるところを臆せず直球主体の組み立てでいった伏見もさすがだった。達の武器の一つにフォークボールがある。これが一定の変化にとどまらない。スプリット気味に落ちたり、大きく落差があったり。フォークでも3~4種類あった。

バッテリーに流れを感じた瞬間とは…

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