ファイターズ
2025/06/05 23:15

《鶴岡慎也のツルのひと声》細野と進藤 若いバッテリーに必要な対応力 あの投手の先発転向も面白い

■セ・パ交流戦3回戦 阪神7-1日本ハム(6月5日、エスコンフィールド北海道)

ピッチングの組み立てに必要だったスライダー

 らしくなかった。その一言に尽きる。先発した細野が立ち上がりから、いきなりの3連続四球。その後、押し出しとタイムリーで2点を献上した。好投した前回までの2試合とはまるで別人だった。

 何が違っていたのか。ズバリ、抜くボールを使えていなかった。これまではうまくスライダーを駆使し、ピッチングを組み立てていた。それが直球やスプリット、ツーシームといった同じ球速帯のボールに偏っていた。実際、スライダーを織り交ぜた二回からはリズムを取り戻した。

若いバッテリーに求められる対応力

 バッテリーは試合前、入念にミーティングを重ねる。もしかしたら、2巡目以降の軸にスライダーを想定していたのかもしれない。ただ、常にプラン通りに事が運ぶとは限らない。投手の調子も日によって違う。だからこそ、柔軟にプランを変更できる対応力が求められる。これはバッテリーの2人に共通する次回への課題だ。

常に見せてはいけない弱み

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