高嶺朋樹 渾身ミドルもポスト直撃…「決められなかったのは自分の実力不足」
欲しかった勝ち点3に届かなかったMF高嶺主将(右)。試合後は決定力不足を嘆いた=撮影・小田岳史
■J2第32節 札幌1-2山形(10月4日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
渾身の一撃は無情にも、ポストに弾かれた。北海道コンサドーレ札幌は4日、ホームで山形と対戦し1-2で敗れた。ボランチで先発出場したMF高嶺朋樹(27)は攻守に奮闘したが、何よりも欲しかった白星は得られなかった。暫定で6位・徳島との勝ち点差は8に。シーズン6試合を残して、PO圏進出はまた一歩遠のいた。
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後半アディショナルタイム6分、渾身のミドルシュートを放つも左ポストに阻まれたMF高嶺(右奥)
1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム。ラストプレーに懸ける主将はドリブルでペナルティーエリア手前に進入し、思い切りよく左足を振り抜いた。低弾道の鋭いシュートは左ポストを直撃。試合終了を告げるホイッスルが吹かれると、背番号6はフィールドに突っ伏した。
最後のシュートは「決めていても…」
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後半21分にもスパチョークのヘディングシュートがゴールの枠を叩くなど、この日は運も味方してくれなかった。勝負の世界にタラレバは禁物だから、同点弾を逃した高嶺は「決めていても勝ち点1なので…。自分たちが欲しいのは勝ち点3。決められなかったのも自分の実力不足です」と潔かった。
前半は一進一退の攻防を繰り返すも、後半は立て続けに2失点。柴田監督はゲームを振り返り「崩されようが崩されまいが失点は失点。先週(仙台戦)と同じになりますが一歩二歩、一個の準備。そういうところを詰め切れなかったことが反省。ちょっとした緩さがこのチームの大きな課題」と渋い表情だ。
後半アディショナルタイム6分のシュートを外して悔しがるMF高嶺(右)
劣勢を跳ね返せない攻撃面にも課題は残る。リーグ戦32試合を終えて複数得点を挙げたのは11試合。攻撃的フットボールを掲げるクラブにおいては物足りない数字といえる。
高嶺は「今までの中で1番スムーズにビルドアップができて、クロスも多く上げて攻撃の形は良かったと思う。ただ、ゴール前がまだまだ足りない。アイデアをもっと増やさないといけない」と決定力不足を嘆いた。
ホーム3連敗を喫し、状況はますます苦しくなった。残り試合数と勝ち点差を考慮すれば、PO圏進出は相当に難しい。崖っぷちの現状に、主将は「俺たちはやるしかない」。短い言葉に決意を込め、必死に前を向いた。

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