宮澤裕樹の今季初ゴールも悔しいホーム3連敗「最後まで歯を食いしばって勝つ姿を見せないと」
後半26分、今季初ゴールを決めたMF宮澤(右から2人目)=撮影・小田岳史
■J2第32節 札幌1-2山形(10月4日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌はホームで連敗。後半10分から途中出場したMF宮澤裕樹(36)が、0-2の同26分にミドルシュートで今季初ゴールをマークした。最後まで逆転勝利を信じて攻め続けたが、その後は山形の厳しいプレスに苦しみ追加点を奪えなかった。リーグ戦は残りは6試合。次節はアウェーで富山と対戦する。
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反撃のゴールでチームが前向きに
札幌のバンディエラが目の覚めるようなゴールでチームに反撃の合図を入れた。左サイドでMF高嶺朋樹(27)のスローインから、MF青木、MF荒野とつないで再び高嶺がボールを持つと、目の前の相手DFを切り返しで振り切り、中央ペナルティーエリア手前付近に詰めていた宮澤へ右足でグラウンダーのラストパス。宮澤が右足を振り抜くと、相手DFとGKの間をすり抜けてゴールネットを揺らした。
後半26分、ミドルシュートを決めて1点を返したMF宮澤(左)=撮影・中本翔
「(高嶺)朋樹もこっちを見てましたし、しっかり外で(好機を)つくった時に、相手のバイタル、自分の前のプレーエリアが空いてるのはもう分かっていた。(パスが)自分の右足に来るようにボールを呼び込むこともできましたし、朋樹から打ちやすいボールが来たので、意思疎通はできていたかな。自分がゴールを取ることによって、追い上げムードをつくり出せればいいなと思って。取ってから他の選手の気持ちが前向きになって、前へのプレーが増えましたし、あとちょっとでゴールのシーンもありました。そのあとはチームでゴールをこじ開けることはできなかったですし、チームを勝たせることができなかったので、次は勝利に導けるようなゴールを取れれば」
途中から入る選手の難しさ
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先制を許した5分後の後半10分、指揮官から「もう一度、自分たちのボールを保持しながらしっかりと前進させていくこと、相手陣地でプレーできるように自分がしっかりボールを引き出したり、前に関わっていくこと」と指令を受け、ゲームチェンジャーとしてMF木戸に代わってピッチに送り出された。
途中出場から流れを変えたかったが、後半13分にフリーキックで失点。逆に2点のビハインドを追いかける展開に追い込まれた。「ここ最近、僕が入るシーンは切羽詰まった状況での投入が多くて、途中から入る選手の難しさは感じている。ゴールは自分たちに流れを持ってくる最高な結果だと思いますけど、前半からしっかりと相手の嫌なところを突いていく、シュートをどんどん増やしていく、自分たちからワイドを使ってアグレッシブに攻めていくところ、自分たちで流れを持ってくるところがどうしても少ないので、構えてしまう時間も多いですし、我慢する時間も多くなってしまってる。そこはチームとしての改善点というか、しっかりやっていかないといけない」。ちゅうちょなく攻める姿勢が、いまのチームに求められている。
後半10分から途中出場し、MF高嶺(左)らに声を掛けるMF宮澤
心は折れてはいけない
シーズン最終盤の勝負所でホーム3連敗。状況はさらに厳しく、険しくなった。「自分たちが結果をつかめてないので、勝ち点3を積み上げられてないので、現状はなかなか簡単ではない。ただ、自分たちがピッチでプレーするわけで、自分たちしか勝ち点3を取れない。見ている方々が勝ち点3を取れるわけではないので、自分たちがしっかり最後まで歯を食いしばって勝つ姿を見せないといけない。次の試合、勝ち点3を取れるように、またトレーニングからしっかりとした準備をする必要があります。自分たちの心は折れてはいけないので、しっかり現状に向き合って、また成長できるように、結果を出せるようにプレーしていきたい」。残り6試合でJ1昇格PO圏内へ、わずかな可能性の糸を、必死でたぐり寄せていく。

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