これぞ新庄流!? 清宮幸太郎、郡司裕也らも「何も知らなかった」 本拠地最終戦セレモニーで異例のマイクパフォ
本拠地最終戦セレモニーでファンに手を振る郡司(左)と清宮幸=撮影・小田岳史
■パ・リーグ25回戦 楽天7-0日本ハム(9月23日、エスコンフィールド北海道)
敗戦の空気を吹き飛ばす演出
日本ハムは本拠地でのレギュラーシーズン最終戦後にセレモニーを行った。0―7で0封負けを喫した直後だったが、新庄剛志監督(53)を筆頭に清宮幸太郎内野手(26)、郡司裕也捕手(27)ら選手が場内一周をしながら〝マイクパフォーマンス〟をして球場を盛り上げた。
【異例のセレモニー 監督、コーチ、選手のコメントを全文掲載】
試合終了後、グラウンドで選手が整列し、選手会長・松本剛のスピーチで締めくくる。そう思われていたが、異例の形となった。今季を振り返るVTRの上映後、場内を一周。何人かの手にはマイクが握られており、新庄監督、森本外野守備走塁コーチのコンビのよる掛け合いがスタートした。
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森本コーチの隣にいた清宮は「何も知らなかったです。勢いでやっちゃいました」と、アドリブで「そうだ~」と合いの手を入れるなど参戦。指揮官から「オールスターから、さっぱりホームランを打っていない、〝清宮あかん太郎〟にも一言!」と振られると、「はい! きょうもありがとうございました~。きょうの試合を忘れて、あしたから頑張ります~」と元気いっぱい誓った。
本拠地最終戦セレモニーでマイクパフォーマンスする清宮幸(中央)
ボスの愛あるイジりにセレモニー後の清宮は…
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恒例の愛あるイジリに「いつも通りだったので楽しかったです」とニッコリ。2試合連続で0封負けを喫した直後だったこともあり「めっちゃ落ち込んでいたんですけど、切り替えられましたね。あんなに(ファンの)皆さんが(球場に)残ってくれてうれしかったです」と感謝した。

新庄監督のフリに???
指揮官の〝フリ〟に、気付いていない選手もいた。「この選手抜きでは今年は難しかったなと。キャッチャーもしてくれて、サードもショートもレフトもセンターも。4番を任せた 郡司くん!」とベタ褒めされた郡司だった。
マイクを渡されたが、一瞬きょとんとした表情。「全然、聞こえていなくて。中にいるとマイクの音、モゴモゴして何を言っているか分からなくて…。自分のこと言っていると知らなくて、なんて紹介されたか分からず…。周りが郡司さんらしいですよと」と苦笑いだった。
セレモニーで新庄監督(右)から話を聞く郡司
それでも持ち前の瞬発力を披露
巧みな話術を持つ郡司は、さすがの対応力を披露した。数秒の間で「迷ったんですよ。幸太郎が、きょうは忘れようと軽く言ったじゃないですか。清宮は忘れる的なこと言いましたけど、きょうはしっかり反省してやりましょうみたいな〝お笑い〟でいくか迷ったんですけど、そしたら幸太郎が悪者になっちゃう。だったら、幸太郎に乗っかろうと思いました」と判断。「きょうは忘れましょう、皆さん。まだまだ優勝、諦めていないので、あしたからまた愉しみます!」と声を張り上げた。
本拠地最終戦セレモニーでマイクパフォーマンスする郡司(中央)
さあ、切り替え完了!
もちろん4番として、この日の結果に責任を感じていた。
「やりづらかったですけど。切り替えていきます」。休日を挟み、25日から敵地・ベルーナドームで西武との連戦に臨む。この明るい雰囲気がファイターズの持ち味。みんなで前を向き、首位のソフトバンクを追いかけていく。
