北山亘基&清宮幸太郎 〝K・Kコンビ〟でお立ち台 「圧」をかけたか、かけないでトークバトルも!?
八回を無失点に抑えた北山(左)をねぎらう清宮=撮影・松本奈央
■パ・リーグ16回戦 西武0-4日本ハム(8月6日、エスコンフィールド北海道)
節目の試合で2人揃ってヒーローに
日本ハムの北山亘基投手(26)が先発し、八回2安打無失点の力投で自己最多の7勝目を挙げた。1点リードの六回には、同学年の清宮幸太郎内野手(26)が「北山の〝圧〟がすごかったので打ちました」と貴重な追加点となる右越え9号ソロをマーク。背番号が「57」から「15」に変わって臨む最初の試合で、2人揃ってお立ち台に上がった。
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まずは清宮幸が先制〝口撃〟
試合後のヒーローインタビュー。隣で松本剛と石井が見守る中、〝K・Kコンビ〟が互いの名前を出して、喜びを爆発させた。
まずマイクを握ったのは清宮幸。本塁打を打った打席での狙いを問われると「狙いというか、きょうは同級生の北山が先発ということで、同級生はすごい特別なものがあるので。しかも15番になって初の試合なので、負けるわけにはいかないなと。そして清宮打てよっていう、この〝圧〟がすごかったんで。とにかく北山に楽に投げてもらおうっていう気持ちで打席に入りました」。左隣の北山をチラッと見ながら、コメントした。
お立ち台で北山(右)へ先制〝口撃〟する清宮
お次に登場の背番号15は…
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お次は北山の番。背番号が15に変わったことを聞かれると、「背番号は変わりましたけど、やるべきことは変わりませんし、きょうは横からすごい(清宮幸が)見てくるんですけど、清宮が貴重な貴重な追加点を取ってくれたおかげで最後まで投げられましたし、本当にチームが勝って、何よりです。良かったです」と感謝の気持ちを伝えた。
北山(右)らしく清宮へ口撃を返す
有言実行を続ける後半戦
前回登板した7月30日のソフトバンク戦(エスコン)では、志願して上がった1点リードの八回に同点打を浴び途中降板した。その裏、逆転打を放ってくれたのが、清宮幸だった。
今シーズン前半戦、北山が登板した時の打率は.158(38打数6安打4打点0本塁打)。オールスター前に「北山が投げる日にもっと頑張って打つ」と宣言していた通りのバッティングだった。
頼れる同級生に 「呪縛が解けたように見えた」
この日も北山の登板日に打てないという〝ジンクス〟を吹き飛ばし、ソロ本塁打をマーク。〝K・Kコンビ〟の絆がより深まる試合となった。
右腕は「本当に貴重な良いタイミングで心がちょっとホッとするタイミングで、良いホームランを打ってくれた。僕、個人的にも、いつもあいつが僕の登板日に打てないって言っているので、それもちょっと気になっていた。きょう打ってくれて、変な呪縛が解けたように見えたので、次からもっと楽に入ってくれるんじゃないかな」
感謝しきりも、そこだけは…
事あるごとに、自身の名前を出してくれることもあり「なんか向こうが勝手に同級生の絆、みたいなことをよく言ってくれているんですけど、うれしいですね。僕もそういう気持ちで、次、頑張っていきたいなと思います」
しかし、試合中にかけたとされる〝圧〟についてはキッパリと否定した。「いや、〝圧〟なんか全くかけてないです。アイツが勝手に僕が打てと思っていると思い込んでる」

グラウンド外でもファンを魅了する仲良しコンビ
一方、清宮幸にも言い分があるそうで。「もう、常に(圧を)かけられています。ちゃんとゴロ捕れ、とっとと打て。きょうもサードゴロいっぱい打たせてきたので。もうヒヤヒヤです。なんとか」と困り顔で汗を拭った。
心温まる友情エピソードも、どこか漫才のようになってしまうのは、2人が仲良すぎるせいなのかも。