郡司裕也 鈴木愛理と初対面の舞台裏 捕手役は職権乱用だった? 推しの神対応にメロメロ
6日に行われた楽天戦の試合前、鈴木愛理(右)のファーストピッチで捕手役を務めた郡司
ファーストピッチで〝共演〟
日本ハムの郡司裕也捕手(27)にとって忘れられない出来事になった。6日にエスコンフィールド北海道で行われた楽天戦の前、元アイドルで現在は歌手やモデルとして活躍する鈴木愛理(31)が登場し、ファーストピッチの捕手役を務めた。
スタメン出場する選手が試合直前のイベントに関わるのは、異例。偶然と必然が重なり、実現した初対面の舞台裏を紹介する。
ファーストピッチ前に歌を披露する鈴木愛理
【一問一答:鈴木愛理が「大学同じ」郡司を相手にファーストピッチ】
実は大学時代からのファン
慶大出身の共通点だけではなかった。「はい、ファンです。大学の時に(慶大卒業だと)知って、そこから徐々に興味が湧き始めました」。もともと、アイドル全般に強い関心はなかったが、鈴木愛理は特別で知れば知るほど、魅力に引き込まれたという。
「歌はうまいですよね、まず。人柄もすてきで。『あざとくて何が悪いの』(テレビ番組)にも出ていて、あざといキャラなんですけど、あんなに鼻につかないあざとい人、いないと思うんですよ。普通はちょっと、おいおい、みたいになるじゃないですか。つくってるな、みたいになるじゃないですか。それが全くないし、出ない」と熱弁を振るった。
ファーストピッチを行った鈴木愛理(右)の元に向かう郡司
こんな郡司は見たことがない!?
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ファーストピッチの捕球後、珍しくガチガチになる郡司の様子が映し出されていた。
これがリアルで「ばか緊張していました。めちゃくちゃ緊張しました。これとこれをしゃべろうと決めて行って。ちゃんとオタクです。後から写真を見ましたけど、だいぶ腰が曲がっていましたし、キモい動きをしていました。最高でした、本当に。野球を頑張っていて良かった」と、うれしそうに振り返った。
鈴木愛理(右)と対面する郡司
チームメートの後押しもあって
通常、ファーストピッチの捕手役は控え選手が担う。それを分かった上で、郡司の心は、願望と理性がせめぎ合っていたという。「本当は(吉田)賢吾が行く予定だったんですけど、賢吾は『僕、全然アレなのでいいっすよ』と。ええ、おまえ、そんな、いいのか?」。後輩の優しい気遣いを受け止めつつも、動揺した。そして、その様子をチームメートが見ていて、助け舟を出してくれた。「ずっとジタバタしていました。あー、うーと。ガルルルルーとやっていたら、みんなが『おまえ、そんなファンなら、きょうは行けよ』と押してくれました」
鈴木愛理の歌をベンチで鑑賞する(左から)奈良間、郡司、吉田
谷内コーチに直訴
この日は「7番・一塁」でスタメンに名を連ねていた。内野守備走塁担当の谷内コーチの許可が必要だったが「きょうは打つのでお願いします!」と志願した。
忘れられない最高のひととき
憧れの人との初対面は得がたい宝物になった。
「完全に職権乱用でしたね。最高でした。僕がキャッチャーで座った時に、僕に向けて手を振ってくれたんですけど、その動画はもう100回ぐらい見ました。トリミングして。インスタも無事、フォローが返ってきて、スクショしました」と格別の喜びに浸った。
鈴木愛理(右)との記念撮影で笑顔を見せる郡司
有言実行のマルチ安打
一方で、本業がおろそかになることはなかった。3打数2安打で勝利に貢献。谷内コーチとの約束をきっちり守った郡司は「毎年、呼んでいただきたいですね」とニヤリ。本物の推しパワーはすさまじかった。