【一問一答】〝サヨナラ男〟郡司裕也 今季3度目の劇打 歓喜の瞬間、体幹を入れるワケは-
九回2死二塁、サヨナラ打を放った郡司(中央)=撮影・松本奈央
■パ・リーグ9回戦 ロッテ3-4日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が〝サヨナラ男〟ぶりを発揮した。同点に追い付いた直後、九回2死二塁で、今季3度目の劇打となるサヨナラタイムリーを放った。試合後の一問一答は以下の通り。
―自分で試合が決まるなと
「なんとなくですね。矢沢が盗塁した時も、歩かせられるか、決まるかどっちかだなと思いました」

―イメージ通り
「まあ、あっち(右)方向ですね。行くならあっちかなって」
―サヨナラ打を打ちすぎて予知能力が
「そこまではできないですね。調子に乗っていると思われるので、ギリギリのラインで」
―打つ方向をある程度、決めていた
「相手バッテリーも最悪、四球でいいと思っているし、次も左の浅間さんだったので、最悪、歩かせてもいいし、手を出してくれそうなボールが来るだろうなって。それが甘く入ったので、そういうイメージでしたね」
―厳しかったらカットして
「そうですね。レフトスタンドとかのイメージはなかったので、丁寧にいきました」

―二回に先制の右越え適時二塁打を放つなど3安打。打撃の調子は
「あっち(右)に強い打球が行く時は、まあまあ調子いい時。欲を出さずに継続できれば良いと思います」
―ここ最近は調子が上がっている
「調子が悪くても、ボス(新庄監督)が使い続けてくれたのが、感覚が落ちなかった要因かなと思います」
―今季3度目のサヨナラ打。打った時の感情は
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「きょうは重苦しい展開でしたし、エラーから失点していますし、(先発の山崎)サチさんにも申し訳なかった試合だった。なんとかミスをカバーできたので、こういう試合を繰り返せればなと思います」
―〝サヨナラ慣れ〟はあるか
「もちろん毎回うれしいですよ。そんなそんな。毎回うれしいですよ。でもね。僕にしか分からない観客の声援がありますから。僕だけですよね? サヨナラ。僕しか知らないですから、この感覚は。みんなに味わってほしいですね」
―仲間にもみくちゃにされるのは
「めちゃくちゃうれしいですよ。僕が打ったことによってみんなが喜んでくれるのが野球選手としてうれしいですし、だいたい最初に駆け寄ってくるのは(清宮)幸太郎なんですけど。吹っ飛ばされないようにこっちも体幹を(笑)。幸太郎とかレイエスがすごい勢いで来る。体幹を入れてやっています(笑)」

―一塁ベース回ったあたりで来るなと
「誰が来るかな~と見ながら。本当は二塁打にしたかったんですけど、長打率を上げるために。さすがにそれをやったら成績にがめつい男だと思われる。ちょっと止めましたけど。本当は二塁打の打球ですからね。そこは悔しいですね」
―ああいう場面で打席に入る前に心がけること
「やっぱり相手バッテリーが勝手に考えてくれるので、ああいう場面は。そこを僕はキャッチャーなので、どう攻めてくるかなって。案外僕はランナーいない時にあっさり三振したりするんですけど、結構、読みが大外れして。きょうもありましたけど。でも、ああいう場面はバッテリーがめちゃくちゃ考える。そこを逆手に取るじゃないですけど、一緒になって考えながらって感じですね」
―今回はどんなシミュレーションをしていたか
「きょうは九回、始まる時に横にいたマンチュウ(万波)が、グンさんこれまたサヨナラチャンスじゃないですかと言ってきて。そうだろうなって。本当に回ってきますからね。面白いですね」

―5月の「スカパー!サヨナラ賞」も
「ライバルが(オリックス)若月さんなので、若月さんも取材で3、4月は郡司に取られたみたいに言っていたので、ちょっと追い付き追い越されですね」