高校野球
札幌大谷 最速145キロ右腕・磯貝栄心が3回1失点&高校1号「笑って終われるように」【秋季札幌支部】

■秋季全道高校野球札幌支部予選(9月18日、野幌総合運動公園ほか)
▽Aブロック1回戦 札幌工業1-13札幌大谷

夏は南大会4強 秋開幕戦で好発進
最速145キロの大型右腕が、投打で大勝に導いた。夏は南北海道大会ベスト4に進出した札幌大谷の新チーム初戦。先発マウンドを託された背番号1・磯貝栄心投手(2年)は、危なげない立ち上がりで3回を35球、1失点の省エネ投球を見せた。三回に連打で失点を喫したが、チームが快勝したこともあり「球数も抑えられたので、そこは良かったかなと思います」。
自慢の真っすぐには納得いかず
ただ、持ち前の直球には不満顔。「真っすぐの走りが悪くて、外野に持っていかれて点数を取られたので、調整して次やっていきたいと思います」。それもそのはず。143キロだった最速をこの夏で2キロ更新した。自慢の真っすぐだけに、押し込めなかった悔しさをにじませた。それでも、五十嵐大監督(38)は「公式戦という舞台でも普段通り投げていたので良かったです」とうなずいた。
打では二回大量得点の起点に

そして、この日は投球だけでは終わらなかった。1点リードの二回1死三塁で迎えた第1打席だった。カウント3-1から捉えた打球は、勢いを落とすことなく左翼席に着弾。練習試合も含めて高校1号となる2ランをマークした。「外野は越えるかなと思ったんですけど、結構伸びてくれた」というエースの一発に打線も呼応し、この回一挙7得点。これには磯貝も笑顔で「チームの勢いが付いた」。しっかりと投打でチームを鼓舞した。