■パ・リーグ２５回戦　オリックス４－１０日本ハム（９月１１日、エスコンフィールド北海道）

影響があった中５日での登板

　ファイターズは今、乗りに乗っている。９日のソフトバンク戦に勝利した勢いそのままに、この日は大勝した。

　好調な打線に触れる前にまずは先発マウンドに上がった北山。ハッキリ言って調子は良くなかった。中５日での登板。本人に聞けば、「影響はない」と答えるだろう。ただ、確実に少なからず、影響はあったと見る。彼の場合、逆球になってもアウトコースへの直球は強く、ファウルを取れる。それがこの日はオリックス打線に捉えられていた。フォークにしても、今までにないような抜け方をするシーンがあった。

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次回にプラスとなる６回での降板

　それでも６回３失点にまとめた。打線がいきなり一回に６点を援護。こういう時は、どんどんストライクゾーンに投げ込むのが大事なのだが、四球があったにせよ、それができていた。そのテンポの良さがリズムを生んだ。

　６回８７球で降板したのも、次回登板を見据えればプラスだろう。最大の目標は当然、チームの優勝。一方で、北山個人を考えれば、２桁１０勝に王手をかけたのは大きい。

今、最も頼りになる男

　さて、好調な打線を力強くけん引しているのが今川だ。またまた打ってくれた。９日のホークス戦に続き、この日も３安打。追い込まれても決して当てにいくことがない。

　何が一番いいか。タイミングが早く取れている。彼の場合はタイミング＝左足を上げること。この動作が早ければ、右足に長く体重を乗せられ、ボールを見られる時間も自然と長くなる。となれば、無駄な動きもなくなり、スムーズに力強くバットが出る。

外す理由が見当たらない

　ホークス戦に続いて２番で出場した。今川の２番。実に機能している。打線の軸はやはり、レイエス。この日も先制打を放った。頼れる主砲の前に、いかに出塁できるか。これが得点のカギになる。

　絶好調の今川はまさに適任だ。２試合連続で、右投手からもヒットが出た。もう彼を打線から外す理由が見当たらない。このままシーズン終了まで、好調を維持しながら突っ走ってくれるはずだ。

　今川の２番固定。新庄監督の頭の中にも、その選択肢はあるはずだ。