浦上仁騎 2戦連続の古巣戦へ「知られているからこそ対応できる。賢く戦いたい」
2試合連続で古巣との対戦に臨むDF浦上(右)=撮影・宮西雄太郎
■8月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
北海道コンサドーレ札幌は29日、札幌市内で翌日に控える第28節・大宮戦(午後2時開始、プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。DF浦上仁騎(28)にとっては前節の甲府戦に続き、2試合連続で古巣との一戦になる。互いに手の内を知る強敵に対して、頭脳を駆使した対応でクリーンシート達成を狙う。
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痛恨のミスを乗り越え、貴重な勝ち点3を持ち帰った。柴田監督の初陣だった前々節の秋田戦では、自らのトラップミスが失点に直結。「どの試合も自分の全てを懸けて戦っている。だからこそミスをしたダメージはきつかった」と偽らざる思いを吐露した。

それでも浦上は、どん底から這い上がった。「選手である以上、引きずってはいけない。忘れて次ではなくて、しっかり胸に刻んで次の試合に向かいました」とプロ根性を発揮。甲府戦は持ち前のリバウンドメンタリティを体現するプレーで3試合ぶりの勝利に貢献した。
一貫してプロフェッショナルな姿勢を貫く。その言葉と行動には、いつだって重みがある。古巣との対戦となった甲府戦を前に、報道陣から心境を問われた浦上は「何もない。私情は挟まない。僕は今、札幌の選手です」ときっぱり言い切っていた。
大事な試合の前だから、感情の揺れ動きを一切否定した。でも、心優しい男の本音は全く別だった。
僕にとって半端じゃない時間だった
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「パッと聞けば2年間ってそんなに長くないと思われるけど、僕にとっては半端じゃない時間だった。当時いた選手、スタッフ、クラブ関係者には感謝してもしきれない恩があります。甲府という街、山梨県全体が地域密着で、飲食店や温泉に行っても温かい声を掛けてくださった。僕はそんな街が大好きです」

プライベートでも訪れるほど、今でも強い思い入れを抱いている。あえて本心を明かさなかったのは、アスリートとして真剣勝負に徹するからだ。
今回も、6月まで在籍した大宮が相手になる。札幌のエンブレムを背負って戦う浦上は「甲府戦と一緒で、今は勝ち点3しか考えていない。僕たちは勝つことでしか選手としての価値が上がらないし、クラブの目標を達成することができない。相手は関係なく、死に物狂いで勝ち点を取りに行く。その姿勢をしっかり見せたい」と様々な思いを封印し、白星奪取を固く誓った。

個の能力に長けた大宮の攻撃陣をシャットアウトするため、背番号50は思考を研ぎ澄ます。手の内を知る者同士の対決へ向け「僕は相手の特長を全て知っているけど、相手も僕の特長を知っている。僕が嫌がることをしてくる可能性も大いにあるが、知られているからこそ対応できるという考え方もある。賢く戦いたい」。メリットもデメリットも受け入れて、ただひたすらに勝利を目指す。
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