コンサドーレ
2025/08/23 23:05 NEW

【プレーバック】J2第27節 甲府1ー2札幌

前半17分、先制のゴールを決め、喜ぶFWマリオ・セルジオ(左から2人目)ら札幌イレブンがゆりかごパフォーマンス=撮影・中本翔

■8月23日、山梨・JITリサイクルインク スタジアム

マリオ先制弾 加入2年目のパクミンギュが初ゴール

 北海道コンサドーレ札幌は、敵地でヴァンフォーレ甲府と対戦し2―1で勝利した。前半に2得点を奪った札幌は、1点差に詰め寄られて迎えた後半も粘り強く戦い、逃げ切りに成功。柴田慎吾監督(40)は、就任2戦目でうれしい初白星を挙げた。

 直近2試合連続でクリーンシートを達成している甲府に対し、札幌はボールを保持しながら生命線とするパスサッカーを展開した。試合が動いたのは前半17分。DF浦上仁騎(28)のロングフィードのこぼれ球をPA内で拾ったMF長谷川竜也(31)が、中央で待つFWマリオ・セルジオ(29)へラストパス。来日初先発のストライカーは左足でゴールへ押し込み、待望の先制点が生まれた。

 ゲームの主導権を握った札幌は、攻撃の手を緩めない。同30分にはFW白井陽斗(25)の右クロスをPA内で受けたDFパクミンギュ(30)が、胸トラップから左足を一閃。シュートは右ポストを直撃し、ゴールへ吸い込まれた。右太もも裏負傷から約2カ月ぶりのリーグ戦出場となったパクミンギュは、加入2年目で初得点となった。

 6試合ぶりの複数得点で札幌が攻勢を強める状況で、甲府が反撃に出る。同35分にクリアボールを自陣で拾ったFWマテウス・レイリアが、フィールド中央を独力でドリブル突破。最後はPA右でボールを受け取ったMF鳥海がゴール右上へ豪快に突き刺し、1点差に迫った。

 1-2で迎えた後半戦。両チームの攻防が目まぐるしく入れ替わる中で、札幌がこの試合初めての交代カードを切った。同16分にMF近藤友喜(24)が長谷川に代わって登場。7月下旬の紅白戦で左ふくらはぎを肉離れしたドリブラーは、第23節・磐田戦以来の出場で攻守に奮闘した。

 リードを死守したい柴田監督は、同30分にMF田中克幸(23)とMF宮澤裕樹(36)を投入。同40分にもDF家泉怜依(25)とFW佐藤陽成(21)をピッチへ送り出した。3月のルヴァン杯でJデビューを果たしていた佐藤は、リーグ戦初出場。来シーズンの加入が内定している若き才能が、節目の一歩を踏み出した。

 暑さの残る甲府のピッチ上で、札幌イレブンは最後まで集中力を切らさず、相手の攻撃を耐え抜いた。3試合ぶりの勝ち点3を積み上げ、「37」に。PO圏内6位との勝ち点差を9から7に縮め、柴田コンサの進撃が始まった。

▼▼以下に選手コメントと試合写真▼▼

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