コンサドーレ
2025/08/23 23:30 NEW

ベテラン2人が新体制初白星に貢献 長谷川が自問自答した「スタメンで出る意味」

前半、素早いドリブルで相手を抜き去るMF長谷川(左)=撮影・中本翔

■J2第27節 甲府1ー2札幌(8月23日、山梨・JITリサイクルインク スタジアム)

 北海道コンサドーレ札幌は23日、柴田慎吾新監督(40)が掲げる攻撃的サッカーを展開し、甲府に2ー1で勝利した。序盤から相手陣内で押し気味に試合を運ぶと、前半17分にDF浦上仁騎(28)からのロングボールに反応したMF長谷川竜也(31)の右サイドからのクロスに、来日初先発のFWマリオ・セルジオ(29)が右足で合わせて先制。さらに同30分にはMFパクミンギュ(30)が移籍後初得点。前半に1点返されたが2-1で逃げ切った。順位は11位のままだが、PO圏との勝ち点差を9から7に縮めた。

いつにも増して豊富な運動量を発揮した

 見ていてワクワクするようなサッカーを体現したのは31歳のベテラン長谷川だ。いつにも増して豊富な運動量で相手守備陣を切り裂き、何度も決定機を演出した。「(監督が)柴田さんになって、この前の試合は時間もなくて難しかったと思うが、今週はしっかり準備することができた。なんとかここで勝って、チームとしても監督としても、改めて良いスタートを切れるように、という思いでプレーしました」と、流れる汗を拭った。

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 チャンスを生かした。「今シーズンはベンチスタートが多いけど、こうやってスタメンで出るときに『スタメンで出る意味』というのを自問自答している。負けないこともそうだけど、このチームの『闘志に火をつける』とか、そういったプレーを僕みたいなベテラン選手が担うことによって、背中で示せるのかな」。4試合ぶりに巡ってきた起用に、スタートから全開でアタックした。

前半17分、FWマリオ・セルジオの先制ゴールをアシストするMF長谷川

 

浦上選手がいいボールを配球してくれたおかげ

 試合開始のホイッスルと同時に、相手陣内深くへのキックに長谷川が猛然とプレスをかけた。1点目のアシストは練習していた形からだった。自陣からのロングボールが相手選手に当たり、長谷川の前へ。そのままゴールに詰めていたマリオへパスし先制点をアシスト。「試合前から浦上選手とは話をしていた。浦上選手がいいボールを配給してくれたおかげで得点につながった」。してやったりのゴールだった。

パクミンギュの2点目もお膳立て

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