コンサドーレ
柴田監督が就任2戦目で初勝利! アカデミー指導で得た確信「チームは自分を映す鏡」

■J2第27節 甲府1-2札幌(8月23日、山梨・JITリサイクルインク スタジアム)
北海道コンサドーレ札幌は23日、敵地で甲府と対戦し2-1で勝利した。就任2試合目で初勝利を挙げた柴田慎吾監督(40)は「前半は狙い通り。前節の反省を生かして攻守ともにアグレッシブに仕掛けられた」と、会心の白星に納得の表情を浮かべた。
「コンサドーレが勝てたことが何より」
試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、指揮官は拳を握りしめ、雄叫びを上げた。「僕の初勝利うんぬんじゃなくて、コンサドーレが勝てたことが何より。個人的な感想としては…、ちょっとホッとしています」。柔和な笑みに、穏やかな人柄がにじみ出た。
今季から札幌U―18の指揮を執っていた柴田監督は、クラブの未来を担う責任を胸に、シーズン途中のトップチーム監督就任を引き受けた。驚きと期待―。様々な感情が入り交じる中で迎えた練習初日、ある気付きが心を軽くした。
「プロも1サッカー選手。今までも変わりなく毎日ピッチ上で選手と向き合ってきたので、プロだからと言って大きな変化はありませんでした」
肩肘張らず、背伸びもしない。自然体を貫く新たな指揮官は、まもなくチームに溶け込んだ。
験担ぎはしない「面白くなくてスミマセン(笑)」
勝負の世界に生きる者は、とかく験を担ぎたがる。大事な試合前に独自のルーティンや勝負飯を取り入れる人も少なくないが、柴田監督は「何かをやらなければいけないっていうのが嫌。どんどん増えていきそうだし、それのせいにしてしまいそうだから僕は験を担がない。人事を尽くして天命を待つ、そんなタイプです。面白くなくてスミマセン(笑)」と、ジンクスの類いとは一定の距離を置く。