五十幡亮汰 今季初の三盗成功で切り込み隊長の任務全う 初20盗塁到達も「もっと上を目指して」
一回1死二塁、三盗を決めた五十幡(右)=撮影・井上浩明
■パ・リーグ16回戦 ロッテ4-9日本ハム(8月14日、エスコンフィールド北海道)
チームの勢いも加速させていく
日本ハムの五十幡亮汰外野手(26)が「1番・中堅」で先発出場。初回に四球を選んで出塁すると、二盗、さらに三盗を決めてチャンスを拡大。野村佑希内野手(25)の左前打で先制のホームを踏んだ。プロ5年目で初めて20盗塁を突破した〝スプリンター〟が、逆転優勝に向けてチームの勢いをさらに加速させていく。
一回無死一塁、二盗を決めた五十幡
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キャリアハイ
3試合ぶりに1番打者として出場した初回の第1打席で、いきなり自慢の快足による〝五十幡ショー〟の幕が開かれた。
フルカウントからの7球目を選んで四球で塁に出ると、続く水谷の初球で早々に盗塁を試みて二塁へ到達。これがプロではキャリアハイとなる節目の20個目の盗塁となった。だが「もっと上を目指して、目標も立ててやっているので。残り試合でも重ねていけたらなと思います」と、ひとつの通過点としか捉えてない。
リプレー検証で判定覆り三盗に成功 「覆ってくれなきゃ…」
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そして21個目の盗塁は、その直後に早くも生み出された。1死後、今度は野村の打席の初球で再び盗塁を敢行。一度はアウトと判定されるも、リプレー検証の結果でセーフとなり、今季初の三盗チャレンジを成功させてみせた。「行けたら行っていい、というのがあったので、チャンスは伺っていました。セーフだと思ったので、(判定が)覆ってくれなきゃ困ると思って。頼む、という感じでしたね」。
この後、野村のヒットで生還すると、続くレイエスによる連夜の一撃で2点を追加。ロッテ先発・河村の立ち上がりを攻めて3点を奪取し、試合の流れをがっちりとつかんだ。
一回1死二塁、三盗を決めた五十幡(中央)
右すね付近を負傷
10日のソフトバンク戦では、第2打席で右足のすね付近に自打球が当たり途中交代。その後2戦は欠場、途中出場で様子をうかがい、超音波や交代浴も行って回復に努めた。「(患部の状態は)良くなっています。多少の違和感はまだあるんですけど、そこまで問題なく」と、まだ万全とはいえない中でもできる限りを尽くしていく構えだ。
「数字とかはあまり見ていない」
ソフトバンクが西武に敗れたことで、両チームのゲーム差は3に縮小。そして29盗塁でランキング首位に立つソフトバンク・周東もこの日の試合では出場しなかったため、ダブルで首位との差を縮めた。「数字とかは、あまり見ていないので。しっかり自分ができることをやっていきたい」。目前の試合で勝利に貢献することだけを、五十幡の目は見据えている。
一回1死三塁、野村の適時打で生還した五十幡
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