32歳になった松本剛へ〝バースデーサプライズ〟 仕掛け人・石井一成の思いとは
松本剛へ〝バースデーサプライズ〟を決行した石井㊨㊦球団公式SNSより引用
フルーツたっぷり特大ケーキで祝福
日本ハムの石井一成内野手(31)が、11日に32歳の誕生日を迎えた松本剛外野手へ〝バースデーサプライズ〟を決行した。試合前に食堂でケーキを贈り、ハッピーバースデーの合唱がプレゼントされた。予想していなかったお祝いに、選手会長は「すっごいケーキもらっちゃったよ」と大感激した。
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池田から託されて
〝粋な演出〟の仕掛け人は、沖縄・伊江島での自主トレを共にする石井だった。5月に伏見、6月に宮西の誕生日サプライズを企画した同学年の池田から「剛さんは自分ではなく、ピンに任せようと思って」と託されていた。石井も「ちゃんとやれよと言われていたので(笑)」と、きちんと約束を守った。
2025年1月、沖縄・伊江島で自主トレを行った石井(中央左)と松本剛(同右)
ビジターでの誕生日サプライズ。球団スタッフの力も借りて、チームメートには内緒で計画を進めてきた。いろんな制約がある中で、甘党で知られる選手会長のために「フルーツたっぷり」のケーキをオーダー。この日の球場到着後、「集まって~」と呼びかけ、食堂に選手が集合した。
みんなで手拍子をしながら大合唱 顔にクリームをつけたのは…
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直前にムードメーカーのレイエスにケーキを持って登場してほしいと依頼。助っ人がハッピーバースデーを歌いながら部屋に入り、それに合わせてみんなで手拍子しながら合唱した。「(レイエスがケーキの)クリームを剛さんの顔に塗っていました(笑)。めっちゃびっくりしていましたね。成功して良かったです」。
思いもよらない展開に松本剛は「ピン、ありがとうね。集合と言われたから、試合、中止かと思った(笑)。サプライズすぎたわ」と感謝。お世話になっている先輩に喜んでもらい、石井は「池田が盛大なのをやったので、それにはかなわないですけど」とホッとした表情だった。
11日の試合前、松本剛(右)と石井が笑顔で会話
悪戦苦闘しながら必死に戦う姿に
若い選手が多いチームにおいて、選手会長の存在は大きい。今季は2度目の2軍降格を経験し、7月末に1軍再昇格。今月7日の西武戦(エスコン)では右手中指に死球を受けるアクシデントもありながら、必死にプレーを続けている。その背中を近くで見てきた石井は「チームをまとめてくれていますし、やっぱり一体感が出るので。みんな頼りにしていますね」と明かす。
食事に誘ってもらうことも多く、その席ではいつも力強い言葉を掛けてくれる。「励ましてくれますね。毎回。長いシーズンを戦うために、どういうメンタルで行ったらいいのか。打てなくても、長いスパンで見れば余裕出てくるよって」。日頃の感謝を込めて、ちょっと早めの誕生日祝いには「剛さんぽい」と選んだ黒のスニーカーをプレゼントした。
石井だけではなく、多くの選手が松本剛の言葉に救われてきた。それを証明するように、球団のSNSに投稿された〝バースデーサプライズ〟の写真は、主役を囲んでそれぞれが最高の表情を見せていた。
球団公式SNSより引用
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