《ハム番24時》7月18日

小田2軍打撃コーチが〝教え子〟の5タコを悔しがっていた。16日の1軍西武戦でチームが10得点を挙げる中、先発メンバーで田宮だけが、5打数無安打と快音を鳴らせなかった。「もったいなかったですねー。相手投手の外甘めの真っすぐをファウルにして、カウントを稼がれたのが厳しかったですね。打てない時は、だいたいそういう感じなんですけど、きのうは顕著でしたね」と分析していた。
日頃から田宮に限らず、1軍の試合も欠かさずチェックしているという。「(16日は)速報を見て、(田宮は)タコかと。夜は少しだけ映像を見て、僕、寝るのが早いので、すぐに寝ちゃうんですけど、朝起きてしっかり全部、見ます。1軍の打者も全部、見ています。何かができるわけじゃないですけど、一応、傾向だけは見ておきたい。ピッチャーの特徴もよく見ますね。例えば(西武の)渡辺ってどういうピッチャーなんだろう、(オリックスの)九里ってどういうピッチャーなんだろうって。抑えられていても、その中で打っている打席は、こうなんだなとか、投手の特徴を見ておくと、いろいろ分かることも多くなるので」
投手の特徴を把握し、打者の対応を考え、どういう結果になるか頭の中で予想を繰り返すのが、小田コーチ流だ。「初めに、自分なりにこういうピッチャーだなと見ておいて、結果を予想して、振り返る。競馬の予想屋みたいな感じです(笑)。スタートでこうなって、途中こうなって、第4コーナーではこうなるから、結果はこうなんじゃないかと。自分なりにプランを考えて。例えば九里対田宮の場合は、インサイドのカットボールに手を出している時は、結果が良くない。手を出ししたくなるんですよね、ボール球なんですけど。あそこに手を出すと、シンカー、チェンジアップ系に対応できない。まあ、口で言うのは簡単で、実際は難しいんですけどね」。常に頭をフル回転させ、少しでも選手のためになる情報をインプットしようとする姿勢に、頭が下がる。