オイシックス新潟の道産子右腕・能登嵩都がイースタンで9勝を挙げてフレッシュ球宴に初選出
今季、イースタンで9勝を挙げ、フレッシュ球宴に出場するオイシックスの能登=提供/オイシックス新潟アルビレックスBC
秋のドラフトに向けて猛アピールだ
旭川市出身でオイシックス新潟アルビレックスBC2年目の最速150キロ右腕・能登嵩都投手(23、旭川大高出)が、20日に香川・丸亀市民で開催されるNPB主催の「レクザム フレッシュオールスターゲーム2025」にイースタン・リーグ選抜のメンバーとして初選出された。今季の前半戦は勝利数で独走しており、2位に3勝差をつける9勝2敗をマークした。秋のドラフトにも猛アピールする。
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前半戦の勝率は驚異の0.818
ルーキーイヤーの昨季は5勝にとどまったが、今季は16試合に登板してハーラートップの9勝2敗。勝率は0.818と驚異の数字をたたき出している。初の大舞台へ「せっかくの機会なんで、いろんなことを吸収して、オールスター明けの後半戦に、何か生かせるものがあれば」。当日は1イニングを予定しているが、後半戦のさらなる飛躍へのきっかけをつかむつもりだ。
昨季は制球に苦しむも手応えは十分
桐蔭横浜大から入団した昨季は5勝も4敗を喫した。「昨季は四球がどうしても多かった。イニング数のわりに四球の数がリーグで(ワースト)2位」。ただ通用する部分があることもシーズンを戦い抜いた上で分かった。能登の持ち球はストレート以外ではカーブとチェンジアップのみ。多彩な変化球を操る投手が多い現代野球では珍しい。それでも「ちゃんとストライクゾーンで投げられている時は打たれてもなかった。ストライクゾーンに投げれば打たれないってことも去年1年で分かったので、オフシーズンの練習でベース板に強い球を投げるのをひたすらやった成果が出た」と、ここまでの成長を振り返った。
巨人・坂本、ヤクルト・村上と対戦 NPB記録更新も射程圏
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2軍のイースタン・リーグといえど、バリバリの1軍選手が調整のために出場することもある。自らの現在地を知るには格好の機会だ。巨人の坂本と、ヤクルトの村上。ともに球界を代表するような選手とも対戦する機会があった。「坂本さんは3打数1安打ぐらい。三振も1個取れて。村上さんも3打数1安打ぐらいだったはず」と、1軍レベルで通用する手応えもつかんでいる。
NPBのシーズン記録では2軍戦の最多勝は13勝。NPBの選手であれば好成績を残せば1軍へ昇格するが、オイシックスは2軍戦のみの参戦。能登がNPB1軍戦のマウンドに立つには、ドラフトを経由しなければならない。「まだ9勝なんで、まずは2桁勝利、10勝が最初の目標で、そこが達成できたら、15勝だったりを目標にして。まだ試合数が10試合ぐらいあるので、できるだけ多く勝ちたい」。このままのペースでいけば記録更新も夢ではない。
提供/オイシックス新潟アルビレックスBC
勝負するしかないラストチャンス
加入直後の昨年3月に行われた教育リーグでは、地元北海道でエスコンデビューを果たした。「すごいメジャーリーグの球場みたいな感じで、雰囲気が違ったんで、こういうところで野球ができたらいいなって思いました」と、一つ上のレベルで投げることを見据える。「やっぱり年齢が上がれば上がるほど行きづらくはなるので、能力的にはもうラストチャンスだと思って勝負するしかないと思ってやってます」。甲子園でもバッテリーを組んだ旭川大学高出身の持丸泰輝捕手(23)は高卒育成で広島に加入。22年に支配下登録された。早く自分も同じ舞台に、上がってみせる。
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