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2025/07/07 18:15 NEW

田宮裕涼 7点差逆転のサヨナラ弾につながった小田2軍打撃コーチとの絆「もう、お父さんみたいな…」

6月15日の広島戦でサヨナラ本塁打を放ち、ヒーローインタビューを受けた田宮

1軍再昇格後すぐの広島戦で劇的弾

 日本ハムの田宮裕涼捕手(25)が6月15日の広島戦(エスコン)で放ったサヨナラ本塁打は、間違いなく今季のハイライトとなるだろう。一時は7点のビハインドを背負いながら、チーム一丸で同点に追いつき、延長戦の末に背番号64のバットが劇的な勝利をもたらした。

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浮上のきっかけとなった的確な助言

 このとき、田宮は1軍に昇格したばかりだった。打撃不振に陥り、5月19日から6月12日まで2軍で調整を続けていた。浮上のきっかけとなったのは、プロ1年目から指導を受けている小田2軍打撃コーチとの時間だった。

 「ずっとファームで一緒にやっていた小田コーチと、久しぶりに鎌ケ谷に来て話ができたことは、すごく良かったです。やっぱり小田コーチはずっと見てくれているので、僕が悪くなっているところもすぐに的確に教えてくれますし、ずっとやっていたからこそ、すぐに的確なアドバイスもくれる。こういうのをやってみたらどう? みたいなことを言ってくれて、それを僕もすぐに理解できた。やっぱり、ボールと自分の距離の取り方っていうんですかね。だんだんタイミングも遅くなったりとかして、1軍のピッチャーのボールに差し込まれたりすることが多かったので、そういうタイミングの取り方とか、ボールの見方とかっていうのを一緒に練習してもらって、そこが一番だったかなと思いますね。前から練習もずっと一緒にやっていたので、練習の仕方も、すごい分かりやすいです」

6月15日広島戦の延長十回無死、人生初のサヨナラ本塁打を放った田宮

 

同期と同じ強度ではできなかった

 2人の出会いは6年前。小田コーチは懐かしそうにルーキーだった田宮との練習の日々を振り返る。「やっぱり、見て分かる良いものは持っていましたよね。当てる感覚とか。ただ、同級生に万波とか、野村がいたので、同じ年でしたけど体の面が違った。体ができていなかったので、野村、万波と同じような練習量、強度のものはこなせなかった。そういう意味で少し、時間はかかってしまいましたけど、すごい頑張りましたよね」と目を細めた。

今後の育成につながる一つのモデル

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