野村佑希 小田コーチと〝熱い会話〟交わしたプロ1年目「本当に生意気にいろいろ…」

■セ・パ交流戦2回戦 広島0-5日本ハム(6月14日、エスコンフィールド北海道)
二回に復活の7号先制ソロ
悔しい離脱を乗り越え、頼れるジェイが帰ってきた。日本ハムの野村佑希内野手(24)が「5番・一塁」で先発し、二回の第1打席に左翼へ決勝の7号ソロをマーク。七回には適時三塁打も放ち「きのうと比べてゴロも減りましたし、良いタイミングで、しっかり打つべき球を振れているので。内容も良かったというか、次につながる打席も多かったかなと思います」と胸を張った。
前日13日に再昇格して床田撃ち
左脇腹肉離れで約1カ月、1軍を離れた。開幕から4番に座り、好調をキープしていただけに、チームにとっても自身にとっても痛かった。それでも、懸命にリハビリと調整を続け、前日13日の広島戦で再昇格。復帰2戦目となったこの日、相手先発の好左腕・床田を捉えた会心の1発でチームを勝利に導き、先発・細野のプロ初白星をアシストした。

泥臭い猛練習があったからこそ
入団時から、誰もが認める打撃のポテンシャルを持っていた。ただ、自然と花開いたわけでは決してない。鎌ケ谷で積み重ねてきた泥臭い猛練習があってこそ、中心打者として打線をけん引する今の姿がある。
高卒1年目は、小田2軍打撃コーチに指導を受けた。二人三脚での練習が、日が暮れるまで行われることも日常茶飯事だった。「本当に遅くまで一緒に練習していましたね。厳しかったというか、妥協はなかったです」と、懐かしそうに振り返る。

練習の意図を理解するために
野村は練習の虫であると同時に、〝なぜ、この練習をするのか〟にこだわる性格だ。自然と、小田コーチとの会話は熱を帯びた。「僕自身、(練習を)納得してやりたい、かみ砕いてやりたいタイプなので、本当に生意気にいろいろ聞きました。これはどういう意味ですかとか、聞き方に熱が入ってしまって、生意気な感じになってしまったこともいっぱいあったと思う。それでも、小田コーチはいつも話す時間をつくってくれた。本当に気にかけてもらって、遅くまで付き合ってもらいましたね。2年目の開幕戦から(1軍で)出られるようになったのは、間違いなく小田さんのおかげ」と、7年目を迎えた今でも感謝の思いを持ち続けている。