初エスコンの札幌大谷 内野の要・寺町颯太は守備に不安なし「捕りやすい」【南大会公式練習】
公式練習でノックを受ける札幌大谷の寺町(左)=撮影・十島功
■全国高校野球選手権南北海道大会(7月18日、エスコンフィールド北海道)
▽公式練習
不安よりも期待感
初エスコンに心躍った―。札幌大谷の寺町颯太内野手(2年)が準決勝を翌日に控えた公式練習で、その輝く目で新球場を駆け巡った。「エスコンはやりやすかった」。遊撃の位置からノックで左右に振られても、初めてプレーする球場とは思えない安定した守備を披露。不安よりも期待感を抱かせる軽快な動きだった。
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五十嵐監督も胸の高鳴り
公式練習でノックする札幌大谷の五十嵐監督
札幌大谷にとっては初めてのエスコンフィールド北海道。選手のみならず、五十嵐大監督(38)も胸を高鳴らせていた。「僕自身も興奮しました。本当にきれいです」。現役時代、堅実な守備を持ち味にしていた指揮官はノックを放ちながら、気になる箇所に目を光らせた。内野は人工芝と土によって形成されており、アンツーカーの部分では打球の変化も起きやすい。五十嵐監督も「人工芝は結構、打球が吸収される感じで、土のところは硬いので、滑ってくるような打球になる」。内野陣は捕球のみの守備練習を行うなど、入念に確認した。
準々決勝までは無失策 雪上ノックで鍛え抜いた守備力には…
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ここまでチームは2試合で無失策と、鍛えてきた守備が結果に表れている。環境が変わりミスが起きやすくなる大舞台だけに、寺町の安定した守備力は、勝ち上がるために欠かせない存在だ。そんな堅守の要である寺町は、球場が変わることによる不安を一掃。「思ってたよりも捕りやすかったです」。オフの雪上ノックなどで鍛え抜いた守備力には人一倍自信を持っており、「守備は好きです。自信を持ってます」。同学年・藍葉吏良(りら)内野手と鉄壁の二遊間を形成する。
エスコンで暴れるために心身回復
打線の中軸にも座る寺町だが、今大会は2試合で8打数無安打といまだバットから快音は聞かれない。しかし、彼の目はすでにエスコンでの爆発を見据えている。「エスコンで暴れられれば。このために(安打を)取っておいたと思っています」。この1週間は酸素カプセルを使用したり、趣味のサウナに行くなど、心身の回復に努めた。残り2試合、〝エスコン男〟となって、チームを頂点に導くつもりだ。
公式練習で打撃練習の準備をする札幌大谷の寺町
準決勝で対戦する札幌日大高には、昨夏の南北海道大会準々決勝で1-11と大敗した。1年生ながら「6番・三塁」で先発していた寺町にとっても苦い経験となった。「去年は自分も出ていて負けた。強いと思いますけど、今年は勝ちたいです」。難敵へのリベンジを果たし、甲子園への強い決意を胸に秘めている。
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