ファイターズ
《ハム番24時》7月17日

1週間前を思い出していた。16日の西武戦(ベルーナ)で、石井が惜しくもサイクル安打を逃した。9日のロッテ戦(ZOZO)でも同様のシーンがあった。五十幡が二塁打、単打、三塁打をマークし、大記録にリーチをかけた。
先に〝未遂〟を経験した五十幡にサイクルが懸かった打席はワクワクするのか、重圧がかかるのか聞いた。すると「プレッシャーはかからないです。すでに3本打っていて気楽にいけるので。でも欲は出るかな」と教えてくれた。
自らと同じくビッグチャンスを逃した石井には試合後、声をかけたそう。「ピンさんには『そんなに簡単じゃないですよ』と言っておきました。僕も達成していないですけど(笑)」。これを受けて石井は「いや、そうやな~」と悔しがっていたという。
直近では2021年に牧(DeNA)、塩見(ヤクルト)が達成。パ・リーグは18年の柳田(ソフトバンク)以来、達成者が出ていない。難易度の高さを物語っている。
データだけ見れば、三塁打の可能性が最も低い。五十幡にサイクル達成の過程を想像してもらうと「三塁打も難しいですけど、先にホームランを打っておきたい。そして残り1本がツーベースかシングルにならないと厳しい。変に意識してしまうと思うから」と答えた。スピード、技術、パワーに加え、タフな精神力と強運が必要だと、あらためて思い知った。