■パ・リーグ１４回戦　オリックス３－７日本ハム（７月１２日、エスコンフィールド北海道）

首位攻防戦で貴重な２打点

　日本ハムの石井一成内野手（３１）が、またしても〝おばあちゃん効果〟を発揮した。

　二回に貴重な追加点となる右前打を放つなど、３打数１安打２打点。６日の楽天戦（エスコン）から続く連続試合安打を「５」に伸ばした。

タイムリー談話で「おばあちゃん、ありがとう」

　試合中、球団広報を通じて発表したタイムリー談話には〝孝行孫〟の石井らしい思いが込められていた。

　「おばあちゃん、ありがとう」。この日、実家のある栃木から北広島まで祖母が応援に駆け付け、「ヒーローになるつもりだったんですけど、ダメでした」と苦笑い。それでもチームの勝利に貢献し「あしたも勝ちたいですね。どんどん観戦に来てほしいですね」と声を弾ませた。

今年も女神パワーは健在！

　まさに〝勝利の女神〟だ。昨年７月１２、１３日のソフトバンク戦（エスコン）では、祖母が球場に訪れる中、本塁打、適時打をマーク。その際、スタンドで無邪気に喜ぶ姿がファンの間で話題になった。

　「同じタイミングで来たいと計画していて、姉夫婦と一緒に来てくれました」。験を担ぎ、今年も同じ日程で観戦に訪れた。

勇気付けられるＬＩＮＥ文章

　栃木で暮らす祖母からは、離れていてもＬＩＮＥで頻繁に応援メッセージが届く。文字の打ち間違いも多少あるというが、「とりあえず頑張れという連絡が来ます（笑）」。なんだかほっこりする温かい文章に、いつも活力をもらっているという。

さあ１３日も打つぞ！

　試合後は「きょうはこれからご飯行ってきます。勝って良かったです。良い時に来てくれました。肉、食べて元気付けてきます！」と笑顔で球場を後にした。

　祖母は１３日も観戦予定。昨年と同じくヒーローになり、感謝の思いを直接、届けたい。