高校野球
【プレーバック】北北海道大会1回戦 白樺4-2旭川実業(7月12日、旭川スタルヒン)

昨夏王者・白樺が白熱の投手戦制す
2連覇を狙う白樺と、春季全道準Vの旭川実業の実力校同士が激突した。
白樺の先発は昨夏の甲子園のマウンドを経験しているエース左腕・神谷春空(はるく)投手(3年)、旭川実業もエース・馬場太智(3年)が先発した。
序盤は白熱の投手戦となった。白樺の神谷は鋭く落ちるスライダーを武器に、二回から五回まで毎回走者を背負うも決定打は許さない無失点投球。一方の旭川実業の馬場も力感のないフォームからキレのある直球を主体に五回まで被安打1と二塁を踏ませない好投で譲らなかった。
先制したのは白樺。六回、先頭の桜庭翔三塁手(3年)が、チーム2本目の安打となる右前打で出塁。犠打と単打で1死一、三塁と好機を広げると、2番・久保翔馬一塁手(3年)が初球にセーフティースクイズを決めた。
同点に追いつきたい旭川実業は、七回先頭から6番・遠藤空仁遊撃手(3年)が出塁もけん制死で1死走者なし。続く7番・西村颯汰左翼手(3年)が左前打で出塁したが後続が続かず、無失点に抑えられた。
八回は、白樺が1死一塁から上一颯遊撃手(3年)の2点本塁打で3-0とリードを広げ、その裏の旭川実業は四球と内野安打で無死一、二塁と反撃の場面をつくったが、二走が再びけん制死。2死二塁から相手守備のミスで1点を返した。九回も両者は1点ずつ奪い合い、4-2で白樺が勝利した。
■勝利した白樺の亀田直紀監督(38)
「神谷がよく投げてくれました。それに尽きます。序盤から丁寧に投げてましたし、地区(予選の時)とは別人なぐらいコーナーワークが良かった。(旭川実業の)打線が良いのは分かっていましたので厳しいところをしっかりいこうと話していた。左打者にもしっかりインコースを投げ切れていたので、たいしたもの」