コンサドーレ
2025/05/09 07:00 NEW

成長には痛みが伴う。ミスをミスのままにしてはいけない《河合CRC竜の眼》

 

価値ある勝利を飾ったアウェー山形戦

 札幌は、上位チームとの4連戦を1勝2敗1分けで終えた。1―0で勝利した5月3日の山形戦は、風の影響もあり、多くの決定機をつくることはできなかった。それでも前線からの激しいプレスでボールを奪い、FWバカヨコが決勝ゴールをマーク。狙い通りの形ではなくても、ショートカウンターを仕掛け、少ないチャンスをものにした得点には高い価値があった。

 また、家泉や西野を中心としたDF陣も最後の最後に体を張って、粘り強く守ることができていた。ゲームを通して悪い流れが続き、度重なるピンチを招きながらも勝ち点3を積み上げたことは非常に大きい。選手たちは確かな自信を手に入れ、ゴールデンウイークの最後にホームへ戻って、勝って終わろうという最高の流れをつくってくれた。

課題が浮き彫りになった磐田戦

 だが、前節の磐田戦のパフォーマンスで状況は一変してしまった。この試合に限れば4失点全てに原因があり、それぞれの選手が抱える課題が浮き彫りになったと言える。

 ゲームの行方を左右したのは、最初の失点だ。口酸っぱく「試合の入り方が大事」と言われていた中で、開始直後にDFラインの裏へロングパスを通された。DF髙尾はカバーがいるだろうと想定していたかもしれないが、もっと下がり気味のポジションを取っていなければいけない場面だった。背後に一発でロングボールを供給されるのは、開幕直後の4連敗と同じやられ方で、あまりにも軽率だったと言わざるを得ない。

磨くべき危機察知能力と予測力

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