【一問一答】完封勝利に貢献した家泉怜依 準備してきた守備戦術で「相手はロングボールぐらいしか…」

■J2第13節 山形0-1札幌(5月3日、NDソフトスタジアム山形)
北海道コンサドーレ札幌のDF家泉怜依(25)がアウェー山形戦にCBで先発出場し、5試合ぶりとなるチームの完封勝利に貢献した。相手のロングボールやクロスには持ち前の空中戦の強さで的確に跳ね返し、時には悪質なファウルも受けたが強靱なフィジカルで持ちこたえ、最後まで相手の自由にはやらせなかった。試合後の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「風もあったし、山形は攻撃力があるチームで前半は押し込まれる展開になった。前半に耐えて、自分たちも良い形の攻撃ができた。(失点)ゼロで前半を終えて、後半は危なかったけど失点なく終われたのは良かった。アマ(バカヨコ)も決めてくれて良い試合だった」
―徳島戦以来のクリーンシート
「いつも通りラインコントロールをして、長崎戦ではクロスの対応でやられたので、僕がつり出されないように中のマークをした。ボランチの(荒野)拓馬くんたちに声を掛けながら、選手を捕まえてもらったりして、フリーの選手をできるだけつくらせないようにした。入られたときに、しっかりプレスに行ける形をつくろうと考えていた」

―先制点を与えなかったことが大きいか
「試合の入りで前から行こうと話して、一発(ロングボールを)蹴られてコーナーを取られた。ディフェンスラインが声を掛けて、そういうことをやらせないようにしたい。自分たちが良い形で攻めているときにカウンターを受けることもあった。相手のゴール前から自分たちのゴール前まで運ばれていたので、運ばれる前にケアして、そのまま2次攻撃、3次攻撃ができるよう、もっと前で奪うことが課題かなと思いました」
―相手との競り合いが多かった
「CBから良いボールが入って、FWがうまくフリックしたりワンツーを使ってくると分かっていた。そこに強く(プレスに)行こう、と。後ろの選手からロングボールが入ると思っていたので、(ディフェンスが)曖昧にならないようにしっかりチャレンジ&カバーをした。中途半端にならないようにハッキリしようと声掛けができたのでゼロになったのかな」
―終盤も相手の攻撃は激しかった
「ジョルディ(サンチェス)が入って、前からプレスを掛けたが、自分たちは引き気味になることがあった。拓馬くんが走ってケアしてくれることも多かった。僕からも、こうしてと話し合えたし、最後は(大﨑)玲央くんが入って、走ってくれたので、僕たちはクロスに対して強く行くことができた。拓馬くんや玲央くんがいないときも、それを1試合通して僕たちが中心となってできれば、あれだけ攻められてもゼロで抑えられる。続けていきたい」
―強風の影響は
「クリアしようとしたときはトラップで(ボールが)止まって、ミスすることもあった。でもうまく風を使って攻めることはできたし、嫌なイメージはなかった」

―次節へ
「ホームで連戦の最後を迎える。連勝できるようにしたい。たくさんのサポーターの方が入ってくれる。きょうみたいなサッカーをしてゼロで抑えて1点取って、勝つ試合を見せたい。応援よろしくお願いします」
―立ち上がりから両SBが高い位置を取っていた