道産子ルーキー渋谷純希 1年ぶりエスコンで無安打救援 肉体改造で支配下目指す【プロアマ交流戦】
八回に登板し、無安打投球を披露した渋谷=撮影・北村史成
■プロアマ交流戦(8月15日、エスコンフィールド北海道)
▽北海道社会人・大学選抜5-5日本ハム2軍
※規定により引き分け
失策の走者のみ 1回無安打無四球無失点
日本ハムの育成ドラフト2位ルーキー渋谷純希投手(18)が、同点の八回に7番手として登板。エラーによる走者こそ許したものの、打者4人に対して無安打無四球、1奪三振。自己最速タイの147キロを計測するなど、プロ入り後初となる地元北海道での試合で、道産子左腕が確かな成長ぶりを見せた。
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初めてエスコンのマウンドを踏んだ、昨年8月17日の「LIGAサマーキャンプ2024in北海道」決勝戦から1年。「久しぶりの北海道なので、めちゃめちゃ楽しみです」と話していた舞台に、日本ハムのユニホームを身にまとって帰ってきた渋谷が、北海道選抜打線をノーヒットに抑える好投。「ファンの方々もたくさんいて、頑張って良い結果を残したいと思っていました。ちょっと球数が多かった(1回21球)ですけど、三振も取れて、しっかり打たせて(取って)、いつもより良い結果が出たので、良かったです」と、来場した家族が見守る中で見せた無失点リリーフを、笑顔で振り返った。

半年で9キロ増量 帰省した実家で言われたことは…
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ここまで2軍公式戦では4試合に登板し、3回⅓で自責6。プロの厳しさを肌で感じながらも、地道に体づくりに励んできた。その甲斐あって、2月のキャンプイン時に87キロだった体重は、半年で96キロまで増量。7月に帯広の実家へ帰省した際には「体がデカいと、ひとこと目に言われました」と、家族を驚かせるほどの体格をつくり上げた。「ウエート(トレーニング)はほぼ毎日入っていて。体重はだいたい10キロぐらい増えて、筋肉量も上がってきています」と、自身でも確かな成長の手応えを感じている。

ドラ1柴田の1軍デビューが刺激に
先月26日にはドラフト1位ルーキー・柴田が、エスコンで1軍デビュー登板を果たした。その姿に「楽しいだろうなと。負けたくないですね」と闘志を燃やす一方、「今は体づくりがメインなので、それに励んで。来年ぐらいからしっかり経験を積んでいけたら」と、焦ることなく、一歩一歩地道に歩みを進めていこうとしている。「高校のときにも投げたんですけど、(そのときとは)全然雰囲気も違う感じだったので、また別のエスコンの面白さに気づけました」。今度は1軍の舞台でこのマウンドに上ることを目指し、道産子左腕がさらなる進化で支配下登録を勝ち取る。
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