【プレーバック・コメント入り】J2第13節 山形0-1札幌

■5月3日、NDソフトスタジアム山形
3試合ぶりの勝利で12位に浮上
北海道コンサドーレ札幌はモンテディオ山形とアウェーで対戦し、1-0の完封勝利で3試合ぶりに勝ち点3を手にした。
16位・札幌と13位・山形の一戦は、両者ともに中3日の過密日程で迎え、札幌は前節から先発4選手を入れ替えて臨んだ。試合序盤は互いに様子を見ながら立ち上がり、山形は徐々に守りを固めてカウンターを狙う形に移行し、札幌はパスを多く回して主導権を握っていった。
前半は互いにチャンスをつくるも得点には至らず。札幌は同30分すぎから左サイドバック(SB)のDF中村桐耶(24)が一列前にポジションを上げ、MF青木亮太(29)はボランチへ、MF高嶺朋樹(27)が左SBに入った。中村は左サイドで機動力を生かし、青木は中盤での変化、高嶺は最終ラインに安定感をもたらした。
試合が動いたのは後半10分。敵陣ペナルティーエリア付近で相手のビルドアップにMF近藤友喜(24)がプレッシングを掛け、ボールが横に流れたところをFWアマドゥ・バカヨコ(29)が奪ってそのまま右足を振り抜く。シュートは相手GKの肩口をすり抜けてゴールネットを揺らした。
バカヨコの今季3点目で先制に成功した札幌は、その後も主導権を握りながら攻撃を仕掛けていったが時折、山形の鋭い攻撃も受けた。後半31分は相手のロングボールにGK中野小次郎(26)がペナルティーエリアを飛び出して対応。風で押し戻されたこともあったか憶測を見誤り、クリアできずにボールを収められた。さらにクロスも上げられたがDF家泉怜依(25)が体を張ってこれを防ぐ。同43分には、相手のロングスローこぼれ球から強烈なドライブシュートを浴びたが、これはクロスバーに助けられ、何とか無失点のまま守り切った。
札幌は4月5日に行われた徳島戦の1-0勝利以来、5試合ぶりに完封で勝利。順位は一気に12位まで浮上した。次節は中2日でホーム磐田戦(6日、プレド)。今季2度目の連勝を狙う。