【西川薫】道外へ野球留学した道産子10人が甲子園メンバー入り FジュニアOBは道内外合わせて5人
いよいよ5日開幕
いよいよ5日に、夏の甲子園が開幕します。北北海道は、校名変更後初の旭川志峯が3年ぶり11度目、南北海道は全国最多41度目の北海が2年ぶりの出場です。また昨夏は4人の道産子がベンチ入りした京都国際が春夏通じて初優勝しましたが、今年も中学卒業時に道外の強豪へ野球留学した10人の道産子球児が、聖地の土を踏みます。
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まずは、プロ注目の158キロ右腕・石垣元気投手(3年、登別西陵中)がエースを務める群馬・健大高崎。昨春のセンバツVメンバーの加藤大成主将(3年、札幌福井野中)、2連覇を目指した今春センバツで力投した下重賢慎投手(3年、釧路三原中)、県大会でチーム最長の3試合12イニングを投げて無失点の左腕・山田遼太投手(3年、札幌屯田中央中)と、道産子カルテットはこの夏も健在です。
健大高崎におなじみの4人とV2狙う京都国際に2人
続いてV2を狙う京都国際には2人。昨夏は主に一塁コーチャーだった尾角凌内野手(3年、札幌北栄中)は、県大会でチーム最多の5犠打をマークするなど、つなぎの9番として存在感を放っています。尾角の新琴似リトルシニアの後輩・中谷隼斗捕手(2年、札幌篠路中)は、県大会に出場していませんが、控え捕手として出番を待ちます。
山梨学院、明秀日立、広陵の情報に選手リストも
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3年ぶり11度目の山梨学院は、今春のセンバツ甲子園で主力として活躍した2人がベンチ入り。2度のセンバツ経験のある田村颯丈郎(3年、札幌白石中)は、県大会では「8番・中堅」。チーム2番目の打率0.417をマーク。鳴海柚萊(3年、札幌八条中)は同じく「1番・右翼」。打率は0.333ながら、6つの四死球で出塁。盗塁も二つ決めるなど、リードオフマンとしての役割を果たしています。
能戸主将はチームの精神的支柱
3年ぶり2度目の茨城・明秀日立で主将を務めるのが、1年秋から出場している帯広出身の能戸輝夢(3年、音更緑南中)。県大会では「1番・中堅」。準々決勝で左足を負傷しましたが、決勝は代打で途中出場。まだ完治していませんが、精神的支柱としてチームをまとめます。
最後は、3年連続の広島・広陵の榎本有峰外野手(3年、千歳勇舞中)。県大会では、5試合で主に下位打順でスタメン出場。5四死球でまだ安打はありませんが、この夏初安打を聖地で狙います。
北海にはFジュニアOBが3人
また昨夏4人が出場したファイターズジュニア出身者は今年は5人がメンバー入り。3年生は山梨学院の田村ただ1人、2年生では京都国際の中谷、北海から小野悠真投手(2年、札幌栄南)、三澤拓己(2年、栗沢中)、山田陽揮(2年、別海野付中)の2年生トリオがベンチ入りします。今年もどんなドラマが生まれるか、非常に楽しみにしています。
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■2025年夏の甲子園に出場する北海道関係選手
位置 氏 名 (出身チーム)
【群馬・高崎健康福祉大高崎】
③投 石垣 元気(登別西陵中、洞爺湖リトルシニア)
③内 加藤 大成(札幌福井野中、札幌新琴似リトルシニア)
③投 下重 賢慎(釧路三原中、釧路リトルシニア)
③投 山田 遼太(札幌屯田中央中、札幌新琴似リトルシニア)
【茨城・明秀日立】
③外 能戸 輝夢(音更緑南中、とかち帯広リトルシニア)
【京都国際】
③内 尾角 凌(札幌北栄中、札幌新琴似リトルシニア)
②捕◎中谷 隼斗(札幌篠路中、札幌新琴似リトルシニア)
【山梨学院】
③外◎田村颯丈郎(札幌白石中、札幌新琴似リトルシニア)
③外 鳴海 柚萊(札幌八条中、札幌新琴似リトルシニア)
【広島・広陵】
③外 榎本 有峰(千歳勇舞中、千歳リトルシニア)
※丸数字は学年、カッコ内は出身中学とチーム
◎はファイターズジュニア