札幌日大高・窪田洋祐 夢は「3冠王」オリックス担当スカウトが野手として評価したポイントは
オリックスの佐野スカウト(左)と写真撮影する札日大高の窪田=撮影・十島功
指名あいさつ受け大きな目標を宣言
オリックスからドラフト4位で指名された札幌日大高の窪田洋祐外野手(18)が29日、同校で指名あいさつを受けた。山口和男スカウトグループ長(51)と佐野如一スカウト(27)から、野手としての指名を告げられた窪田の進むべき方向が定まった。
「3冠王は、一つ大きく掲げたい目標です」。打者最高の栄冠に向かって、プロの道を歩んでいく。
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札幌日大高では最速148キロ右腕として背番号1を付けていたが、2年時から4番として出場しているように打者としての評価も高かった。そして、オリックスは野手としてのポテンシャルを高く買った。元々「高い評価がいただける方でやりたいと思っていた」窪田にとって、投手に未練はない。
佐野スカウト「4番を打てるだけのバッターになれる」
報道陣の取材に応じるオリックスの佐野スカウト
今年から北海道を担当することになった佐野スカウトが、窪田を追ってきた。「将来、チームの中軸、4番を打てるだけのバッターになれる。まだまだ窪田くんのポテンシャルを出し切れていないと思ってます」。
昨年までの担当からは「ピッチャーとしても良いけど、野手としても面白い」という話は聞いていたという。春こそ左手首を痛めていたことで打撃を見る機会はなかったが、故障が癒えた夏以降は窪田の持つ身体能力に惚れ込んだ。
スイングの強さ、パワー、広角に長打…そして「一番は…」
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「スイングの強さ、パワー。広角に長打を打てる能力。肩も強い」。そして「一番はスピード」。186センチ、88キロの立派な体格ながら50メートル5秒8の俊足。佐野スカウトは「あの体型があって、50メートルを5秒台で走る驚異的なスピード。投手としても素晴らしいんですけど、野手としてさらに伸ばしてほしいという思いで、球団は野手として指名させていただきました」。
初球から振っていけるタイプ
報道陣の取材に応じるオリックスの佐野スカウト(左)と札幌日大高の窪田
本塁打王の獲得経験もある杉本の名前を挙げながら、その潜在能力に太鼓判を押した。「ラオウさんもいますけど、本当にホームラン王を獲れるだけのバッティング能力、パワーはあると思う」。プロの球に慣れるには、振っていく姿勢は不可欠となるが「初球から振っていけるタイプ」と積極性も評価。
高校野球引退後も、毎日練習を続けている。佐野スカウトは「私が行った時も必ずいた」。後輩のために打撃投手を務める姿にも感銘を受けた。
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現在は木製バットを使用し、汗を流している。窪田はここからの技術向上を頭に描く。「木製に対して慣れる必要もあると思いますし、元々芯に当てるのとか、確率良く飛ばすことが得意なタイプではないので、そこのレベルは上げていかないと話にならないと思う」。類いまれな身体能力を生かして、北海道産のホームランアーチストになる。