道産子・片岡尚之が地元で6バーディー好発進【男子ゴルフ】
10番でティーショットを打つ片岡=撮影・西川薫
■男子ゴルフ・ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント第1日(8月14日、苫小牧・御前水ゴルフ倶楽部、6932ヤード、パー72)
JGTOツアーとして道内20年ぶりの新規大会で、江別市出身の片岡尚之(27)が6バーディー、ノーボギーの66。首位と4打差の20位タイで発進した。今年3月に結婚と第1子誕生を公表。パパとなって初めて挑む地元初戦で、4年ぶりの通算2勝目を狙う。
「本当超ギリギリでした」
最終18番パー5、思わぬアクシデントを乗り越えた。残り245ヤードから池越えの2オンを狙って5番ウッドを手にしたが、ボールは右の林へ。木と木の間から45ヤードのアプローチをピン50センチにつけるアプローチで、6つ目のバーディー。「もっと左で良かったです。結構カットに打って、出球が右に出て、本当超ギリギリでした」。ピンチをチャンスに変換し、スコアをさらに1打縮めてフィニッシュした。
最終18番パー5で、バーディーを奪い、スコアを6アンダーに伸ばしてホールアウトした片岡(中央)
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ピンチの場面でも得意のパットで、パーセーブする場面もあった。朝の段階で「きょうは感覚が良い」と、予感はあった。「最近はショットからパターまで全部感覚が良くなくて、本当にどうしようかと思ったんですけど、きょうはたまたま良かったんで、ラッキーでした」。首位を射程圏に捉えて、初日を終えた。
新妻と6カ月の長男らが応援するなか…
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ゴルフ界きってのイケメンは、昨年ゴールイン。この日は、愛妻・さくらさん(23)と、2月9日に誕生した長男や両親らが応援。アテスト後、すぐに家族の下へ駆け寄り息子を抱っこ。「めっちゃかわいいです」と表情を崩した。日本全国をツアーで飛び回るため、夫人は実家の宮城に。オープンウイークなど「僕が家にいるときは一緒に生活してます。イクメンってほどでは。息子のためにとか、そんなに考える余裕はないっす。一打一打、集中してやるだけ」。すぐに勝負師の顔に戻った。
最終18番パー5で、林の中から第3打をベタピンに寄せるスーパーショットを披露した片岡
頼もしい笹村キャディーと二人三脚
心強い相棒が勝利をサポートする。キャディーを務める笹村心さん(27)は、片岡の高校・大学の1学年後輩。6、7年前には、大会会場で研修生としてキャディーをするなど、コースは隅から隅まで知り尽くしている。「コースを知っていたので、いつもより聞くことが増えて、頼りになりました」。タイトでトリッキーなコース攻略に、二人三脚で取り組む。
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首位とは4打差。「周りが伸ばしているので、伸ばしていかないと追いつけない状況になると思う。優勝ラインは、20(アンダー)は超えますね。きょうぐらいのペースで、1日6個ぐらい伸ばしていかないと」。前半戦は不完全燃焼だっただけに、地元から復活のきっかけをつかむ。
片岡(右)とタッグを組む笹村キャディー(左)
■4バーディー、ノーボギーの55位タイでホールアウトした、幕別町出身の植竹勇太(29、セガサミーHD)
「(総距離は)短いですけど、インコースとかは結構トリッキーなので、刻んだりするのが多いし、かといってドライバー打って恩恵が受けれるか、というコースでもない。ティーショットのミスがないように、ちゃんと良いところに置いて、ピンを狙っていくのが大事かな。前半戦は、クラブがずっと合ってない、とずっと感じながら、どうしたら良い感じに振れるのか模索していた。ここ最近やっと安定してきた」