プロゴルフ
2023/07/01 19:15

道産子・片岡が18番でスーパーイーグル! 首位と3差2位タイで地元初優勝に挑戦【男子ゴルフ】セガサミーカップ

1番ホールでティーショットを打つ片岡(撮影・西川薫)

長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント
▽決勝ラウンド第1日(7月1日、ザ・ノースカントリーゴルフクラブ、7178ヤード、パー72)

17番ホールでまたも池ポチャも 4バーディー、2ボギーで2位をキープ

 首位と1打差の2位タイからスタートした江別市出身の片岡尚之(25、CS technologies)が、18番で1イーグルを奪うなど4バーディー、2ボギーの68で回り、2位タイ。首位と3打差で迎える最終組で、地元初優勝とツアー2勝目を狙う。

 最終組で出た片岡が、優勝戦線に踏みとどまった。17番で第1打を池に入れて首位と4差に開き迎えた18番の第1打。「もうムカついてたんで、どこ行ってもいいから思いっきり振ってやろう」と、放ったドライバーショットは、しっかりとフェアウェイに着弾。残り253ヤードからの第2打は、グリーンを捉え、そのままピンから60~70センチへ。あと少しでアルバトロスというショットにギャラリースタンドは大きく湧いた。片岡はこれを難なく沈め、この日2人目のイーグルでホールアウト。「本当にうれしいですね。4日間できるだけでも良かったんですけど、それで最終組に入れた。最後まで、どうなるか分からない展開にしたい」と逆転優勝を信じ、最後まで猛チャージをかけていく。

あと少しが何度も続き ストレスたまっていた

 スコアが一番動くと言われる〝ムービングサタデー〟で、本当はもっと伸ばしたかった。18番の他にも、バーディーは全部で四つ奪ったが、入りそうになったバーディーパットやアプローチショットは何度もあった。「ティーショットもそうですし、パーパットも惜しくも外れて。惜しいけど入らないっていうのがもう何回もあって、ちょっとフラストレーションはたまってました」。17番グリーンでパーパットを外したシーンでは、珍しく悔しさで何度もパターで地面を叩いた。

田中代表が空路で急きょ応援に駆けつけ

 22年までフリーだったが、23年5月にIT系の同社に所属先が決まった。この日、優勝争いをする片岡を応援しようと、田中一真代表(30)が急きょ、空路で会場入り。18番ホールの第1打を打ち終えたところで合流した。片岡は「さすがに、また池とか入れたらちょっとやばいなと思ったんで、イーグルとっときました」。わざわざ駆けつけてくれた田中代表の前で、持ち前の攻撃的ゴルフを貫いた。

今大会は高橋勝成の19位が最高成績

 さあ、今大会初の道産子優勝も見えてきた。1971年から91年まで国内ツアーとして開催されていた北海道オープンでは、通算5人の北海道出身者による優勝はあるが、今大会では05年の第1回の高橋勝成(72)による単独19位が最高成績だ。

 最終日最終組は、22年10月の「For The Players By The Players」以来、プロ3度目。今大会の最終日は、その時に優勝し、同スコアの小林伸太郎(36、栃木ミサワホーム)と共にまわる。「(前回は)自分が良くないゴルフで、簡単に勝たせてしまったっていう感じなんで、今回はしっかり追い上げていって、じわじわと」。3度目の正直を成し遂げ、生まれ故郷で2年ぶりの優勝カップを手にする。

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