プロゴルフ
2023/06/27 21:20

道産子・植竹が初Vに意欲「地元で勝てたら最高です」国内男子ゴルフツアー道内初戦のセガサミーカップが6月29日に開幕 

千歳ザ・ノースカントリーGC16番ホールのグリーンで感触を確かめるホストプロの植竹(撮影・西川薫)

今季道内初戦に道産子5選手が出場予定 植竹はホストとして4度目の地元開催

 国内プロゴルフ男女通じて道内初戦となる「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」が6月29日から、千歳のザ・ノースカントリーGCで開催される。北海道関係では、前週3位タイに入った幕別町出身の植竹勇太(27、セガサミーホールディングス)ら5人が出場予定。ホストプロとして挑む4度目の地元開催で、自身ツアー初優勝を狙う。

練習日に同期の佐藤太地らとコースをチェック 「グリーンは早いです」

 今年5月頃からひげを蓄え、ワイルドさが増した植竹。指定練習日の27日は、道産子で東北福祉大同期の佐藤太地(27)らとイン9ホールをチェック。「グリーンは早いです。優勝はもちろん狙っているんですけど、まずは予選ラウンドを通って、いい位置で戦っていければ。地元で優勝できたら最高です」。目の前の1打に集中し、初勝利へ向けてスコアを積み重ねる。

同期の道産子コンビ、佐藤(左)と植竹

先週は8位タイ発進からの3位タイ 「きっちりバーディーを取れていたので良かった」

 前週の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」は、初日6バーディー、1ボギーの67で今季初の1桁順位となる8位タイから発進すると、翌日も同スコアで9位タイ。3日目と最終日は6バーディー、ノーボギー。優勝には2打届かなかったが、今季初の一桁フィニッシュに「(スコアの)伸ばし合いの中で、きっちりバーディーを取れていたので、それは良かった」。上昇気配を感じつつ、年に1度のホストプロを務めるコースへ乗り込んだ。

高校2年時から知り尽くしているコースで初心にかえる

 コースは知り尽くしている。アマチュア時代の帯広柏葉高2年時に、北海道高校選手権を制して当時の今大会予選会に推薦出場。同大を卒業した2016年には、同コースに研修生として受け入れてもらい、18年にプロデビューを果たした思い出の地だ。「バーディーパットを打とうと。初心にかえって、フェアウェイから打って、パーオンして、バーディーパットを打つ。基本に戻ろうと。先週もその感じで結果につながった」。あれやこれやと考えず、シンプル思考でコースと向き合う。

7月1、2日の決勝ラウンド2日間は「The Monster 16」

 例年は8月の第3週に開催されていたが、今年は1カ月以上も前倒しとなった。注目ホールは、池の中央にグリーンが浮かぶ名物の16番パー3。決勝ラウンドが行われる7月1、2日の2日間は「The Monster 16」と銘打ち、普段とは違うエキサイティングな仕掛けが用意されている。グリーン奥には、ギャラリースタンドが設けられ、音楽を流して、MCが盛り上げる。「難しくはなりますよね。いつもと距離感とかも違いますね」と警戒する。

デビューした18年の44位タイがホストとしての過去最高

 ホスト大会では、プロデビュー戦となった18年の44位タイが過去最高。29日の予選第1日目の組み合わせは、前週優勝のベテラン・谷原秀人(44)と、賞金ランク首位の中島啓太(23)に決まった。注目組に入ったが、「普通に楽しそうな組で。自分のゴルフをするだけ」。賞金シード2季目の道産子が、初タイトルを懸けた4日間の戦いに挑む。


■5月のミズノオープンで初日2位につけた札幌出身の佐藤太地(27)
「(5月は)パターが結構うまくはまってくれて良かったんですけど、2日目、3日目以降は、ちょっと高熱を出してしまい…。体調管理もプロの仕事。ちょっとうまくいかない期間が長いんで、地元から(調子を)上げていきたい。(今大会は)まずは予選通過を目標に、そこから上位に行けたらいいなと思ってます」

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