スケート高木美帆「悔しさ湧き上がった」 悔しい銅メダル【ミラノ・コルティナ五輪】
無事にレースを終え、ほっとした様子の女子1000メートルで銅メダルを獲得した高木美帆選手=撮影・金田翔
夏季含め日本女子最多の通算メダル数8
【ミラノ共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪第4日の9日、スピードスケート女子1000メートルで前回覇者の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ、帯南商高出=が銅メダルを獲得した。冬季五輪での3大会連続メダル獲得は、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(TOKIOインカラミ)、ノルディックスキー複合の渡部暁斗(北野建設)に続き3人目。夏季を含め日本女子最多の通算メダル数は8に伸ばした。十勝管内幕別町出身。五輪は4度目。熟練の滑りで、再び存在感を示した。
■9日のスピードスケート女子1000メートル 前回北京五輪覇者の高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分13秒95で銅メダルを獲得した。夏季五輪も含めて日本女子で最多となるメダル数を8個に更新。3大会連続の表彰台となった。ともに初出場の山田梨央(直富商事)は1分15秒16で7位、吉田雪乃(寿広)は1分16秒11で16位だった。前回2位のユタ・レールダムが1分12秒31の五輪新記録で金メダル。フェムケ・コク(ともにオランダ)が1分12秒59で2位に入った。(共同)
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五輪4度目の高木が、輝かしい戦歴にまた一つメダルを加えた。初戦の女子1000メートルは2連覇こそ逃したが「銅」。今季序盤は滑りを見失う時期があり「苦しいシーズンを過ごしてきた。ここまで来られたことに安堵もある」と感慨に浸る。日の丸をまとい、客席に頭を下げる顔つきは穏やかだった。
ただ、レース内容は「完敗」と認めた。最終15組で同走した27歳のレールダムは2位だった北京五輪からさらに力を伸ばし、今季のワールドカップ(W杯)では3勝。オランダの大歓声を背に滑る姿は主役だった。

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「このままでは終わらせない」
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高木は200メートル通過後の加速に付いていけず、1秒64の大差で屈した。4年前に樹立した五輪記録を破られ「素晴らしい結果。リスペクトが強い」と脱帽した。
表彰台での表情は晴れなかった。「自分のメダルの色を見た時に、銅なんだと。悔しさが込み上げてきた」。悲願の初制覇を目指す本命の1500メートルなど今後の種目に向け「このままでは終わらせない」とまで言った。31歳の女王の闘志に火が付いた。(共同)
一問一答「ここまで来られた安心感も」
高木にメダルの満足感はなく、何度も「悔しい」と口にした。一問一答は次のとおり(共同)
―結果について
「今季はいろいろと苦戦したので、ここまで来られたことに安心感も少なからずあった。ただ表彰台に上って銅メダルを見て、この色が今の私の実力なんだと思い、悔しさが湧き上がってきた」
―最後は同走のレールダムに大きく離された
「ゴールラインを切るまでレースは終わらない。自分のスケーティングを全うするというのは実行できたかなとは思う。ちょっと悔しいけれど」
―上位2人は自身の五輪記録を上回った
「素晴らしいレースで、素晴らしい結果。リスペクトの気持ちが強い」
女子1000メートルの表彰式で笑顔を見せる3位の高木美帆(右)
―日本女子最多を更新する8個目のメダル
「7個のメダルはもう既に過去のもの。今は目の前のレースのことを考えている。この五輪が終わった時に、メダルの総数については改めて感じるのかな」
―今後に向けて
「調子は確実に上がってきている。最終種目の1500メートルまでにもっと上げていくという覚悟を新たに持った。この悔しさを、もう一ステップ上がっていく糧にしたい」
■プロフィール 高木 美帆(たかぎ・みほ)10年バンクーバー五輪に15歳で初出場。18年平昌五輪で団体追い抜きの優勝を含むメダル3個。22年北京五輪では1000メートルの金など冬季の日本勢で1大会最多の4個を獲得した。1500メートルの世界記録保持者。帯南商高―日体大出。31歳。十勝管内幕別町出身。