冬季スポーツ
2025/10/28 07:00 NEW

《人ほっとコーナー》ジャンプ女子日本代表トレーナーの澤山純華さん(29)

ジャンプ女子のトレーナーとして、夏の国際大会・グランプリに帯同した澤山トレーナー=撮影・西川薫

冬季五輪開幕まであと100日

 2026年2月6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪。今月29日で4年に一度の祭典まであと100日となる。女子日本代表ジャンプ陣のトレーナーとして平取町出身の澤山純華さん(29、ABCラボ)が2大会ぶりのメダル獲得を狙う日本代表を強力サポートしている。9月20日には本番会場のイタリア・バルディフィエメで行われたプレ五輪に帯同し、

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 あこがれの日本代表の一員として、順調に経験を積んでいる。昨季、初めて女子日本代表の海外遠征に参加。今夏のW杯と同じカテゴリのグランプリにも帯同した。正式発表はまだ先だが、プレ五輪も経験し、本番のスタッフ入りは確実だ。「日の丸を意識しすぎると緊張して、自分の仕事がちゃんとできないような気がするので、あえて考えすぎないように、自分のできることを100%以上やることに集中してます」。縁の下の力持ちとして、選手のサポートを最優先に考えている。

北海高、北翔大の女子バスケ部でフォワード

 北海高校では女子バスケットボール部のフォワードとしてプレー。北翔大では国体メンバーにも選ばれた。「オリンピックに行きたいと大学時代から思っていた」。競技者ではなくとも帯同して行ける職業などを含めてインターネットでいろいろ調べ、22年北京まで五輪にトレーナーを5人派遣している竹花智さん(62)のジムにたどり着いた。竹花さん自身も五輪に帯同した経験があり、高校の先輩だったことも大きかった。当時、求人募集はしていなかったが、「面接してもらえませんか?」といきなりメールした。その熱意は伝わり、大学4年時には11月からの見習い期間を経て卒業してからの入社が決まった。

 それまでジャンプ競技を直接見たこともなかったが、冬になると実業団のコーチを務める先輩トレーナーについて行ってジャンプ台に通う日々が始まった。「資格を取るのが昨シーズンの(24-25年)の世界選手権、W杯に間に合えば、もしかしたら(翌年の)ミラノオリンピックに行けるかもしれない」と5年ほどの計画を立てて鍼灸師の国家資格を取得。ここまでの計画は「怖いぐらい順調にいっている感じ」と振り返る。

海外遠征で果たすトレーナーの役割とは

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