天皇杯準Vの代償か 疲労蓄積したヴォレアスがフルセットで敗戦 リベロ外崎航平「乗りづらさが…」
第1セットを先取し、オポジットの張(左)と話しながら引き揚げるリベロの外崎=撮影・十島功
■SVリーグ男子第8節 第1日(12月27日、札幌・北海きたえーる)
▽ヴォレアス北海道2-3東レアローズ静岡
年に一度の札幌開催で勝ちきれず
〝凱旋〟勝利を飾れなかった。年に一度の札幌開催。天皇杯準優勝を引っ下げて、リーグ戦再開を迎えたヴォレアスだったが、フルセットの末に競り負けた。第1セットこそ先取したが、第2、3セットはサーブの精度に苦しんだ。第4セットから安定感も出始めたが、勝ち切るまでには至らなかった。
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リーグ中断中の天皇杯で決勝に進出 「どこかいつもとは違ったり…」
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V1リーグ時代から含めて、トップリーグ3年目で天皇杯準優勝。ただ、快挙の代償は大きかった。リーグ中断中、天皇杯決勝まで戦ったヴォレアスの選手には、確実に疲労が蓄積していた。いつも活気があるコート内の雰囲気も、得点で乗り切れない部分があったという。
リベロの外崎航平(28)は「それぞれが疲れているとは言わないですけど、どこかいつもとは違ったりとか、決めた本人も乗り切れていなかったり、(チームとして)乗りづらさがあった」。ただ、連戦を強いられることは実力が付いてきた証でもある。天皇杯でもリーグ首位を走るサントリーを下し、どの相手にも勝てる可能性を示した。

守備の要として準備は万全に
外崎自身も、成長の跡が見て取れる。今季のサーブレシーブ成功率54.4%はリーグトップの数値。味方の攻撃を最大化するには、安定したサーブレシーブが不可欠となる。「相手の速いサーブだったり、打点の高いサーブに慣れてきた」。さらに、アナリストの準備したデータをくまなくチェックするなど「チームとしてパスを返していく」ために、守備の要として準備を怠ることはない。
春高を決める特別な場所
また、東海大四高(現東海大札幌高)出身の外崎にとって、この北海きたえーるは何度も熱戦を繰り広げてきた思い出の会場だ。「春高を決める特別な場所。年一回、札幌でできることはすごくうれしいです」。かつての仲間たちも観戦に訪れるなど、札幌開催は楽しみの一つだ。
28日が今年の最終戦となる。「あしたは最初から勝っていようが、負けていようが、どんな点数であろうが、楽しんで目の前の1点を取りに行く」(外崎)。2025年の最後は、笑って締めくくる。
自身のレシーブから得点につながり喜ぶ外崎(左)
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