■Ｖリーグ男子・東地区（１１月２９日、北ガスアリーナ札幌４６）
▽北海道イエロースターズ３－０長野GaRons

　新戦力との融合で、強固な地盤を―。イエスタが長野ＧＲをストレート勝利で退け、１１月１日から続いているホーム戦７連勝を飾った。

　新加入選手が躍動した。まず、ＭＢ島波輝（２６）がＶＯＭ（V. LEAGUER OF THE MATCH）を獲得。ＯＨ重留日向（２６）はチーム最多の１４得点、ＯＰ都築仁（２６）も１１得点を挙げた。エース・ＯＨ山田滉太（２８）も健在で、多彩な攻撃陣がリーグを席巻している。

多彩な攻撃陣がリーグを席巻

　ＳＶリーグ経験のある重留と都築が安定感をもたらし、この日は島も存在感を放った。ブロックポイント含む１１得点。何度もクイックを決め、アタック決定率はチームトップの７６・９％をマークした。

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　直近２シーズンは社会人チーム・INFINITY武蔵（埼玉）でプレー。その前はＶ２リーグに所属していたが、久しぶりに経験する毎週のリーグ戦に「今めちゃきついです」と苦笑いする。

今まであまりトレーニングしてこなかったが…

　ただ、その充実感が成長を後押ししている。「今まではポテンシャルのみで、あんまりトレーニングとかもしてこなかったんですけど、それだけでは成長しない」。周囲のレベルの高さも相まって、島の向上心に火が付いた。

ＳＶリーグ経験者の重富、都築も一目置く潜在能力

　一方、チーム内のレベルを向上させているＳＶリーグ経験者の２人も、さらなる伸びしろを残す。重留は「みんな武器を持ち合わせていて、いろんなところを吸収できている。周りの選手の良いところを見て学んで、それをプレーに生かせている」。チーム屈指の能力を持つ都築も「バレーボールが上手な選手が多い。ボールコントロールとかレシーブとか、みんなレベルが高い」。イエスタの持つポテンシャルに目を丸くする。

浜崎監督「どう組み合わせてチームを作るか」

　選手同士が化学反応を起こし、現在の８勝１敗という結果につながっている。浜崎勇矢監督（３７）は新加入選手について「練習に取り組む姿勢がチームにとってプラスになっていますし、能力の高い選手が多いので、どう組み合わせてチームを作るかが課題だった。それが結果に出ているのはすごくうれしいこと」。

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　１１月１日から続いたホーム８連戦も３０日がラスト。その後は１カ月ほど試合が空き、怒濤の遠征が待ち構えている。１月に函館でのホーム２連戦が予定されているが、札幌での試合は３月までない。浜崎監督は「アウェーが続くので、ここからが本当の勝負になってくる」。まずはホーム８連勝で、新生イエスタの強さを刻む。