イエスタOH山田滉太 ホーム開幕戦で躍動 アタック決定率は驚異の8割超え「出来すぎ」
得点を喜ぶ北海道イエロースターズのOH山田(中央)=撮影・十島功
■Vリーグ男子・東地区(11月1日、北ガスアリーナ札幌46)
▽北海道イエロースターズ3-0東京ヴェルディ
今季もイエスタにはエースが健在だ―。OH(アウトサイドヒッター)山田滉太(27)が安定したプレーで、ホーム開幕戦快勝に導いた。
両チーム最多12得点 のみならず攻守で万能
両チーム最多の12得点を記録しただけではなく、サーブ効果率も16.2%と相手の脅威となった。そして攻撃面のみならず、サーブレシーブでも80.8%と安定した数値をマーク。攻守の万能さが山田の魅力だ。
サーブする北海道イエロースターズのOH山田(中央)
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さらに、この日はアタック決定率で84.6%をたたき出した。これには山田自身も目を丸くしながら「あんまり経験ない数値なので、出来すぎかなと思います」。昨季リーグ戦でチームトップの332得点を記録した山田が、今季初のホームアリーナで躍動した。
滞空時間の長いジャンプ 「跳んでから考える」
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トスが多少乱れても、対応できる能力も高い。滞空時間の長いジャンプが特長でもある山田は、スパイクを打つ際にいくつかの選択肢を頭に描いている。「決め打ちみたいなのはせずに、跳んでからどうしようかなと考えるようにしてます」。とっさのことに対応できる準備が、安定したプレーを生み出している。
スパイクを打つ北海道イエロースターズのOH山田(右)
長身選手の加入でブロック力や高さがレベルアップ
昨季かなわなかった日本一獲りへ、再挑戦する。浜崎勇矢監督(37)は昨シーズンの反省点に「ブロックとディグ」を挙げる。今季加入したOP都築仁(26/195センチ)やOH重留日向(26/191センチ)は高さも兼ね備える。ブロック面で、この長身は一つの強みとなる。山田も「身長の高い選手が入っているので、ブロック力や高さは去年に比べてもすごく高い。それは間違いなく武器になる」。
リーグ戦は始まったばかり。26日のレーヴィス栃木戦で敗戦したように、まだまだチームは構築されていない。ただ、浜崎監督は選手間の連係には信頼を置いている。相手の東京ヴェルディの映像が1試合ほどしかなかったという。
対戦相手の情報は少なかったが試合の中で修正
若干の不安がちらつく中で臨んだ試合だった。浜崎監督も序盤の戦いぶりに「ブロックやディグのシステムがかみ合わない部分もあった」。それでも「選手たちがしっかりそこを理解して、どんどん修正してきてくれた」。実際にタイムアウトは一度も取らず、コート内で解決していった。そんな選手たちに指揮官も「満足してます」と胸を張った。
選手に指示を出す北海道イエロースターズの浜崎監督(右から2人目)
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まずは東地区連覇に向かっていく。山田は「あとはコンビネーションをどれだけ合わせていけるか。力はあると思うので、しっかり優勝につなげたい」。175センチのエースアタッカーが、今シーズンも宙を舞う。
北海道イエロースターズのマスコット・ぎーぴょんとファンに手を振るOH山田(左)