イエスタ・本澤凌斗がタフネスさを注入 ヴォレアスから加入の新司令塔候補
得点を喜ぶ北海道イエロースターズのS本澤(中央)=撮影・十島功
■プレシーズンマッチ(9月27日、札幌・北海きたえーる)
▽北海道イエロースターズ0-5VC長野トライデンツ ※特別ルールによる5セットマッチ
SV所属クラブ相手に奔走
経験豊富なセッターが、日本一奪取へのピースとなる。今季ヴォレアス北海道から加わったS(セッター)の本澤凌斗(27)がスタメンに名を連ね、第2セットまで出場した。相手は2メートル超の外国人選手も擁するSVリーグのVC長野。Vリーグにはない高さと強さに苦しみながらも、本澤は要所で持ち前のトスワークを見せた。
「相手の外国人選手のアタック、ブロックが良いので、なるべくブロックは避けてあげたかった。序盤で都築選手が潰されちゃってパス回しも苦しかったんですけど、伊藤選手とか郡選手が(相手の)外国人選手が前でも頑張って決めてくれたので、そこは結構ポジティブでした」
トスを上げる北海道イエロースターズのS本澤
2024-25シーズンまでは同じく北海道を拠点とするSVリーグのヴォレアス北海道に所属。昨季は40試合、100セットに出場するなど、最高峰のリーグでも多くの場数を積んでいる。「これからSVのチームとたくさんプレシーズンマッチがあるので、今の時点でも競り合えるところをアピールできれば」。イエスタの新司令塔候補として、名乗りを上げた。
【#Vリーグ 関連ニュース一覧】
スパイカー陣との連係「お互いが考えていることの意見交換が大事」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
新たなチームに合流して約3カ月。時間の経過と共に手応えは大きくなっている。「最初は意識してトスを合わせる感じだったんですけど、この1カ月ぐらいで意識してトスを上げようとしなくても、スパイカー陣と呼吸が合ってきた」。試合では難しいパスも返ってくる。その中で最適なトスを上げること、そしてスパイカーが求めるパスを理解することが重要だ。「お互いが考えていることの意見交換が大事です」。10月25日の開幕まで残り1カ月。自分の上げられるトスを示しながら、スパイカーとタイミングを合わせていく。
今季から加わったOP(オポジット)の都築や、これまでチームの中心を担ってきたOH(アウトサイドヒッター)の郡主将や山田など、多彩な攻撃陣を操ることができれば、26勝2敗を記録した昨季以上にVリーグを圧倒することも可能だ。
得点を喜ぶ北海道イエロースターズのS本澤(右)
形勢を盛り返す精神力に課題
そして、目標は日本一奪取。昨季東地区を圧倒したことで、劣勢の状況に慣れていなかったこともプレーオフ敗退の要因だったかもしれない。形勢を盛り返す精神力も、一発勝負を勝ち抜くには必要となる。ヴォレアスで格上チームと戦ってきた本澤は「きょうは序盤でくじかれてしまったところがある。普段はあんまり経験しないシチュエーションだったので、そういうところのタフネスさを僕が還元できたら」。SVリーグで培ってきた技術とメンタルで、チームを頂点に導く。
ファンに手を振る北海道イエロースターズのS本澤
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】