Vリーグ男子POの札幌初開催が決定 イエスタ・郡主将「全てにおいてVリーグの中で一番」

昨季は東地区1位でPO進出
Vリーグは12日、2025-26年シーズンのプレーオフ(PO)の日程を発表した。男子は26年4月11日から、昨季東地区1位の北海道イエロースターズが本拠地とする北ガスアリーナ札幌46での初開催が決まった。また、翌26-27年シーズンからはSVリーグが2チーム増えて計12チームで戦う予定。昨季はSVライセンスを交付されながら見送られたイエスタだったが、今季は新規参入を希望する動きがほかにもあることから追い風となりそうだ。
札幌で戦えるのは本当に嬉しい
悲願のSV参入に、地元Vで華を添える―。POの札幌初開催を受け、イエスタの郡浩也主将(29)は「素直に嬉しかった。僕たちの札幌ホームゲームというのは盛り上がりも空気感も全てにおいてVリーグの中で一番だと思っています。POの大事な舞台で、札幌ホームで戦えるというのは本当に嬉しく思います。POに行かなければいけないというプレッシャーは多少感じるけれど、なるべく感じないように選手としてはプレーすることを心がけます。一つ一つ勝ちを積み重ねてPOに行って優勝できれば。まずは目の前の勝利、目の前のプレーを全力で取り組みたい、みんなにも言ってやっていきます」と声を弾ませた。
昨季POはセミファイナルで敗退も

半年がかりの招致活動が実を結んだ。今年3月に千葉で行われた昨季POで、チームはセミファイナルで惜しくも敗れたが、澤野佑介代表取締役社長(42)は「この感動を札幌で届けられないか。チームは負けてしまいましたけれども、感動した。バレーというスポーツを通じてこんなにも人の心が動くんだっていうのを現場で体感しましたので、これをどうしても札幌で実現したい」と、4月中旬頃から本格的に招致活動を開始。7月下旬にはリーグ担当者の視察も受けるなどし、この日の発表にこぎ着けた。「札幌でのPOは、北海道の子どもたちに夢を与え、そしてスポーツの力でこの街をもっと熱く、もっと元気にする、そういう最高のチャンスだと信じています」と、笑みを浮かべた。
偶数クラブで構成するSVリーグ

朗報は他にもある。PO進出には、東地区で上位2位以内に入ることが絶対条件。そしてその先に目指す国内最高峰のSVリーグ参入には、ライセンス取得が必須。昨季は25-26年シーズンのSVライセンスを交付されるも、リーグのライセンス取得クラブ数が「11」となり、偶数クラブで構成するリーグの規約上、SV参入が見送られた経緯がある。