Vリーグ
2025/11/22 20:45 NEW

アルテミス北海道が今季初勝利 OH久保花音が26得点 34回分の負けが成長の軌跡

スパイクを放つアルテミス北海道のOH久保(左)=撮影・十島功

■Vリーグ女子(11月22日、北ガスアリーナ札幌46)
▽アルテミス北海道3-1福岡ギラソール

 格別の瞬間だった。今季未勝利同士の対決に競り勝ち、アルテミス北海道が2シーズンぶりの勝利を挙げた。昨季からリーグが再編されたVリーグに参入2年目。昨季は未勝利で終わっていただけに、1821人の前でうれしいVリーグ初白星をつかみ取った。

「去年からずっと待ち望んでいた初勝利」

 今季からキャプテンを務めるOP山田菜那光(23)は「去年からずっと待ち望んでいた初勝利だったので、本当にうれしいです。この試合は絶対に勝ち取るとみんなで決めていた」。青島賢司監督(37)も「きのうから勝つイメージしかなかった」。前日21日の夜には、Xでも同様の投稿をしており、まさに〝有言実行〟の1勝目となった。

第1セットを取り、喜ぶアルテミス北海道のOP山田主将(奥)

 

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 大車輪の活躍を見せたのはOH久保花音(20)だった。両チーム最多の26得点をマークし、チームを牽引した。「鳥肌立つぐらい、うれしかったです。(ここまでの得点は)昨シーズンを含めてもないです」。過去最高の得点で、勝利に導いてみせた。

スパイクを放つアルテミス北海道のOH久保

 

ムキになってしまう反省踏まえ「淡々と」

 テンションが高くなると、ムキになってしまう展開も多かったことから、この試合のテーマは「淡々と」。青島監督は「相手を見る時間を1秒でも取って、淡々とやる。止められようが、決めようが、ミスろうが、それに引っ張られることなく、次どうするのかをフィードバックし続ける」。

 第4セットは逆転で奪い、勝利を決めたが、山田は「この1本をタッチ取りに行く、止めにいくという気持ちで、目の前にあるボールだけしか見てませんでした」。皆が目の前のプレーに集中していた結果だ。

青島監督が現役時代に感じたことのない苦労

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