Vリーグ
連敗スタートのアルテミス 昨季0勝からの這い上がりへ新司令塔の長尾のどか「みんなで1勝」つかむ
■Vリーグ第1節第2日(10月26日、北ガスアリーナ札幌46)
▽アルテミス北海道0-3ブレス浜松
新たな司令塔が、悲願の1勝へチームを引っ張る。アルテミス北海道に今季から加入したS(セッター)長尾のどか(27)が、攻撃陣をけん引している。
早くもチームの中心選手に
相手の隙を見て2アタックを決めると、サーブではサービスエースも奪った。またプレーのみならず、得点を挙げるたびに全身で喜びを表現するなど、チームに活気を与えている。そんな長尾の奮闘ぶりに、青島賢司監督(37)も目を細める。
「コミュニケーション能力が高い。スパイカーの欲しいトスを引き出すとか、調子を読み取る力も高いので、チームがスムーズに回っている。すごいストロングポイントだと思います。アップ一つ取っても、若手の選手に見習ってほしい行動で普段から取り組んでいるので、チームにとってはすごくプラスな部分がたくさんあります」
第3セットで修正力も見せたが…
試合は前日25日同様、相手の速い展開に対応しきれず、第1セットは14-25、第2セットは15-25と大差で落とした。第3セットは中盤までリードを保っていたが、最後は22-25と振り切られた。修正力を示すこともできたが、長尾は「悔しさに尽きます」。
この日のアタック決定率は24.2%、ブロックポイントも7点奪われた。「スパイカーができるだけ(ブロック)1枚、1.5枚で打ち切れる状態をつくることを意識してます」。アタッカー陣を率いていくためにも、相手のMB(ミドルブロッカー)を幻惑するトスワークも必要となる。