ファイターズ
2021/11/16 14:47

河野 栗山前監督へ恩返し誓う

沖縄・国頭での秋季キャンプ第3クールで初めてブルペンに入った河野(撮影・近藤裕介)

「成長できたと言えるように」

 沖縄・国頭キャンプ第3クール3日目。満を持して、2年目左腕・河野が今キャンプ初ブルペンに入った。ここまでは今季の疲労回復を最優先に調整を続けてきたが、休養は十分。捕手を座らせ、変化球も交えながら51球を熱投し「最初にしては思ったより良かった」と笑顔を見せた。
 栗山前監督への感謝の思いが、来季へのエネルギーとなっている。シーズン終了後にトレーナーを通じて連絡先を交換し「連絡しようと思った時に、トレーナーが先に言ってくれたみたいで、栗山さんから(LINEで)えげつなく長い文が送られてきた。それだけ気にかけてくれている。栗山さんとの2年間があって成長できたと言えるようにしたい」と決意を新たにした。
 沖縄に来て、来季への収穫をつかんだ。後輩・根本からチェンジアップの握りを聞き「僕はけっこう深く握っていたんですけど、根本のを見ていたら浅く握っていた。それで投げてみたら、意外といい抜けをして、こっちの方がいいな」と、取り入れた。早速この日のブルペンで10球以上のチェンジアップを投げ、「いいイメージができた」と手応えを感じていた。
 今季は40試合に登板し、3勝6敗9ホールド、防御率2・99。前半戦は中継ぎで活躍するも、後半は先発で思うような結果を残せなかった。来季は今年先発ローテの中心を担った上沢、伊藤、加藤に並ぶ存在を目指す。「チームがガラッと変わったので一からアピールしないと。簡単に投げられる場所ではない。一つずつ、毎試合レベルアップしたい」と力強く意気込んだ。
(近藤裕介)

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