ファイターズ
2023/06/29 18:10

《ハム番24時》6月29日

 2人のやり取りを見て、朝から笑いが止まらなかった。沖縄から札幌への移動日だった29日、空港で搭乗時間を待っていると加藤豪が話しかけてくれた。「これ見てみませんか?」の言葉と同時に差し出されたのは、スマートフォンの画面。映っていたのは、宿舎の食堂にいる細川の姿だった。

 その手にはキュウリの輪切りを載せた皿があった。その量が普通ではない。すぐ近くにいた本人に話を聞くと「好物なんですよ。おじいちゃんが畑でキュウリをつくっていて、小さい頃は夜にお腹が空いたら、もいで洗って食べてました。塩を付けて食べるんです」とのこと。加藤豪も「グッドストーリーですね」と頷いていた。

 微笑ましい話だと思って聞いていたが、ここから一気に風向きが変わった。細川は「僕、何でも塩で食べるんですよ。ハンバーグもトンカツも焼き肉も。オムライスは卵にガーリックライスで、ケチャップは絶対使わない。ソースやマヨネーズとかを使うと素材の味が分からなくなる。ハンバーグだってお母さんが一生懸命こねて、つくってくれる。ソースで元の味を消したくない。お母さんの味を大切にしたいんです」と力説した。

 もう1人、背番号56の独特な食の好みを証言する人がいた。通訳の井出さんだ。「この前、食事会場でアスパラだけをたくさん皿に盛って、塩を掛けて食べていたのを見ました」。弱冠21歳にして、嗜好を完成させているようだ。

 そんな細川に対して、加藤豪は引きつった笑みを浮かべ「いやいや…いろいろ美味しいよ? もっと人生を楽しもうよ」とアドバイスを贈っていた。記者はKGの意見に同感です。

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