プロ野球
2021/10/12 15:43

北海高・木村がソフトバンク3位指名 新人王→侍へ”大成”誓う

北海高の木村がソフトバンクから三巡目で指名された(撮影・小田岳史)

 プロ野球ドラフト会議が11日に行われ、北海道関係選手は育成も含めて6人が指名された。今年、春と夏の甲子園に連続出場した北海高の150キロ左腕・木村大成投手(3年)はソフトバンクから3位指名された。

ライバルとして北広島BPに凱旋登板目指す

 指名を受け、記者会見場に姿を見せた木村に浮かれた様子はなかった。4年連続で日本シリーズを制覇しているソフトバンクからの3位指名。「スター選手が多く、とても競争が激しいチーム。自分で考えてやっていかないと、どんどん抜かされる。自覚を持ってやっていきたい」と気を引き締めた。
 1年春から伝統校でメンバー入りを果たし、順調な成長曲線を描いてきた。最高学年となった今年はエースナンバーを背負い、南北海道大会で大台の150キロをマーク。春夏連続で出場した甲子園で勝利を挙げることはできなかったが、道内NO・1左腕の実力を大舞台でも証明してきた。
 正式入団となれば、地元の日本ハムがライバルになる。北広島市内の実家から徒歩約10分の場所には、2023年に開業予定の新球場が建設中。10月初旬には新球場周辺を徒歩で一周したと言い「ここで投げたいなという思いになった。今よりも一回り成長した姿を地元で見せられるように頑張りたい」と凱旋登板を心待ちにしていた。
 直近の目標は新人王。将来は侍JAPAN入りを目指す。「JAPANを背負って戦いたいと、ずっと思っていた。高校では実現できなかったのでプロの世界で実現できるように頑張りたい」と夢を語った。
 座右の銘は母の利重子さんから教えてもらった「冬は必ず春となる」。逃げ出したくなるようなきつい練習もこの言葉を信じて乗り越えてきた。野球ボールを握った時からの夢がかなった今、自身の季節を問われると「まだ冬。ここからがスタート」。名前の由来の通り、“大”きく“成”長し、プロの世界で“大”事を“成”す。(島山知房)

■プロフィール

木村 大成 (きむら・たいせい)2003年9月12日、北広島生まれ。北広島東部小学1年で野球を始める。北広島東部中では投手。北海高では1年春に13番でベンチ入り。同年秋からエース。2年秋、全道大会で優勝し、今春の選抜から連続甲子園出場も未勝利。最速は150キロ。181センチ、81キロ。左投げ左打ち。家族は両親と兄。

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