ホーム開幕戦は神戸に1―3完敗 DF岡村「最悪。すごく悔しい」3年ぶりJリーグ出場のGK具聖潤は「申し訳ない」

■J1第2節 札幌1―3神戸(25日、札幌ドーム)
札幌ドームに1万7078人 全席声出し応援解禁も
わずかな緩みから、守備は崩壊した。今季のホーム開幕戦。雪の降りしきる中でも、札幌ドームには1万7078人の観客が集まった。全ての席で声出し応援が解禁。キックオフが近づくにつれて、ボルテージは自然と高まっていったが、神戸に1―3と完敗。サポーターに勝利を届けることはできなかった。
前半9分、相手の高い位置からのプレスでボールを奪われると、最後は元日本代表FW大迫勇也(32)にネットを揺らされた。巻き返したい後半も14分、44分と立て続けに失点。後半アディショナルタイムに金子のPKで1点を返したが、時すでに遅し。今季初勝利を挙げることはできなかった。
岡村「覇気感じられなかった」ミス続いた気の緩み指摘
3バック中央で守備を統率したDF岡村大八(26)は「最悪ですね。個人の出来どうこうよりも、チームの結果が出なかったというところがすごく悔しい」と唇をかんだ。マークの緩みや、ボールを奪われたあとの切り替えなど、いずれの失点も防げるものだった。「特に3失点目のスローイン(からの失点)は、1個目に(マークに)付いてた選手がまず緩いと思いますし、ファーストタッチでちょっと大きくなったところで(中村)桐耶も出られたと思います。2個、3個ミスが続くとそういうふうになってしまう」と指摘した。
さらに岡村には、3失点よりも気になることがあった。「今回は覇気っていうところをちょっと感じられなくて、すごく悔しかった。やられてから言うのではなくて、やられる前に言えることもすごく大事。ちょっと気が緩んでいるなと思ったら、活を入れたりできたらいいかなと思います。人に言う以上、自分がもっとやらなきゃいけない」。チームを前に進めるためには、自らが嫌われ役になることもいとわない。
試合前にアクシデント GK菅野が右足に違和感訴え欠場
また、試合前にはアクシデントもあった。第1節の広島戦でスーパーセーブを連発したGK菅野孝憲(38)が右足の違和感を訴えて欠場。3年ぶりのJリーグ出場となったGK具聖潤(28)は「ウオーミングアップで入場したときから熱い応援で鳥肌が立つぐらいの素晴らしい応援でした」と感謝しながらも「(ボール)処理でなかなかうまくいかなかった。結果を出せなくて申し訳ない」と頭を下げた。
思うような結果はついてこないが、下を向いてはいられない。次節は敵地での新潟戦。「この試合はやられてしまいましたけど、いい意味で一喜一憂しないで、次に切り替えて勝ちを見せたいと思います」と岡村。白星こそが一番の良薬。まずは今季初勝利を目指す。
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